原文入力:2010-07-01午前10:25:02(1503字)
8・15 G20 控え工期短縮
官衙 屋根 便法復元も 論難
ノ・ヒョンソク記者
←無理な工期短縮で欠陥工事論難を引き起こしている光化門門楼そば宮廷塀の最近の姿だ。宮廷塀に載せられた瓦の間に点々と突き出た剛灰固めの姿が見える。 ノ・ヒョンソク記者
文化財庁が2007年から復元工事中のソウル、光化門完工時点を今年12月から9月に操り上げたのに続き、最近では8月15日公開のために7月末までに工期を再び短縮しろと工事現場に指示した事実が明らかになった。特に工事現場では差し迫る工期に合わせようと時間が必要な伝統建築工程が無視されたり工法が便法適用されたという証言も相次いで出て不良復元を心配する声が高まっている。
文化財庁は庚戌国恥100周年をむかえ来る8月15日に光化門主要建物を完工し公開することにしたと30日明らかにした。庁のある関係者は「宮廷塀,御道など一部工事は継続するが、主要圏域は8月中旬までに整備を終え公開される」としながら「完工時点を操り上げるというより8・15を契機に全て復元された姿を見せようという意」と伝えた。しかし復元現場には去る5月から文化財庁職員らが随時訪ねてきて基本工程を6~7月に必ず終わらせろとの指示と要求を繰り返してきたことが確認された。
最も憂慮されるのは光化門両側につく宮廷塀の不良工事論難だ。工期に追われ宮廷塀と付属建物などに載せる瓦工事を、十分な時間の余裕なしに強行してきたということだ。ある現場関係者は「宮廷塀内に生石灰磨沙土を混ぜた生石灰を詰め固めた後に瓦を覆うが、少なくとも1~2週は必要な養生期間を無視して数日後に覆うケースをたびたび見た」と伝えた。生石灰の湿気が抜けない状態で瓦を葺けば、1~2年後に下の木部材らが傷つき崩壊など構造安全に異常が生じかねない。さらに梅雨期のこの頃は、生石灰が乾くのに少なくとも2週ぐらいは必要だという。最大8mを越える宮廷塀の壁体も6月初めから区域を分けて一気に急に高さを上げて積むケースが多かったというのが現場関係者たちの伝言だ。伝統工法で宮廷塀は色々な区域別に積む高さの均衡を合わせながらゆっくり上げるのが原則だ。
光化門門楼の後の衛兵所格である守門将庁、営軍直所など付属官衙建物も屋根部分を元設計図面と違うように便法復元し論難を惹起している。考証された本来設計図面には垂木の上に‘橵子’という竹簾を敷き生石灰を塗り屋根を葺くようにしてあったが、文化財庁は最近 諮問会議を経ずに蓋板工法に設計内容を変えたことが明らかになった。
古建築界は「養生期間が長い橵子工法を避け作業時間がはるかに短い蓋板工法にしたのは明確に工期を減らすための意図」と指摘している。工事現場のある関係者は「歴代文化財工事で2度にわたり5ヶ月も工期を削ったのは前例がない」として「無理な工期短縮はコンクリート光化門の原形を取り戻そうという本来の復元趣旨にも外れる」と批判した。これに対し文化財庁宮陵文化財課側は 「瓦の養生期間は工事監理団で徹底的に周知させており、屋根工法の変更はシン・ウンス氏など一部古建築専門家たちが効率的だとの諮問に従ったこと」として「異常が発生すれば直ちに措置を取れば良い」と解明した。
文・写真 ノ・ヒョンソク記者 nuge@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/culture/culture_general/428385.html 訳J.S