原文入力:2010-05-31午後11:19:53(1442字)
‘金大中 学術賞’受ける 東京大 和田春樹名誉教授
ハン・スンドン記者
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"ありがとう。‘金大中学術賞’は私にとって非常に意味が深い。今まで立派な方々が受けた賞を受けることになり、うれしい反面 恥ずかしさもある。"
和田春樹(72・写真)日本東京大名誉教授が全南大が授与する‘第4回金大中学術賞’受賞者に31日選ばれた。全南大は和田教授が韓半島の平和定着と民主主義・人権伸長のために尽くした功労を認定し、受賞者に選定したと明らかにした。
1970年代以後、韓国に関心
北韓研究 全世界から高い評価
9月受賞式後に特別講演予定
和田教授はこの日<ハンギョレ>と行った電話通話で第3回受賞者のペク・ナクチョン教授を通じ受賞者選定事実を伝えられたとし "激励の意味として受け止める" と話した。
金大中前大統領の業績を賛え5・18精神の学術的継承のために2007年に制定されたこの賞の最初の受賞者はブルース・カミングス米国シカゴ大客員教授、2回受賞者はリ・ヨンヒ教授だ。"カミングス教授とリ教授、ペク教授 全て友人で尊敬する方々" という和田教授は "高等学校の時以来、初めて受ける賞" として喜んだ。
彼は当初、近代ロシア史を専攻したが 1970年代以後 韓半島現代史研究者として名を知られた。特に彼の北韓研究は国際的に高い評価を受けている。彼が韓国問題に関心を持つことになった契機は‘1973年8月 東京DJ拉致事件’だったという点で2人の縁は格別だ。
実際に彼は昨年11月、東京で開かれた金前大統領追悼式で拉致事件の時に初めて‘韓国の青年政治家 金大中’を知ることになったエピソードを紹介し 「私たち(日本の人々)は金大中先生の学校で学んだ」と追慕した。続けて彼は「それで80年5月のクーデターの時、先生が死刑判決を受けた時、それはすでに他国で起きた事件ではなかった」と回顧した。彼は当時、韓-日連帯委員会を率いて‘金大中氏を殺すな’市民署名運動と100日デモなど、DJ救命運動の先頭に立った。
日本の代表的な進歩知識人に選ばれる彼は去る10日、韓国と日本で同時に発表された‘韓国併合100年に際した韓日知識人共同声明’の日本側参加者代表として、1910年の日本による韓国併呑が不法であり源泉無効であることを宣言したこの声明の草案も作成した。また、在日朝鮮人の社会的処遇改善、戦後補償問題などにも先頭に立ってきた。東京大社会科学研究所所長などを務め<歴史としての社会主義> <韓国戦争> <東北アジア共同の家> <ある戦後精神の形成>などの本を書いた。
授賞式は9月上旬に全南大で開かれる予定であり、和田教授はこの日に訪韓し特別講演を行う予定だ。これに先立ち 3日、ソウル延世大アレル館で開かれる自身の学問的子弟‘ソ・ドンマン教授1周忌追悼式’に参加するため韓国に来る彼は、最近韓国が色々な難関にぶつかっているが 「長年にわたる民主化運動の経験もあるだけにうまく克服するだろう」と話した。
ハン・スンドン選任記者、<ハンギョレ>資料写真 sdhan@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/423374.html 訳J.S