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5世紀 百済‘金銅履き物’全北高敞で発掘

原文入力:2009-09-28午後09:50:36
馬韓 有力地古墳から…保存状態 最も良い
中・日から持ってきた土器・陶磁器など大量出土

ノ・ヒョンソク記者

←全北高敞の5世紀墓から完全な姿で発見された百済形金銅履き物。左側写真はエックス線で撮った姿だ。円光大馬韓百済文化研究所提供

全北高敞(コチャン)にある5世紀馬韓系支配勢力の墓中から百済系金銅履き物と中国,日本から持ってきた土器,陶磁器などの多国籍副葬品らが大量に出た。特に金銅履き物は歴代国内出土品中で最も完全な姿を保っている上に、既存には見られなかった風変わりな紋も確認され、学界の関心が集まっている。

円光大馬韓百済文化研究所は最近、高敞郡,鳳徳里1号墳を発掘した結果、有力者夫妻の合掌墓である4号竪穴式石室から金銅履き物一足と金製イヤリング2組,竹葉形頭装りなどの装身具,中国青磁,日系土器,大刀,矢筒などの各種武器類などが大量出土したと28日明らかにした。

核心の金銅製履き物は首の部分と透彫技法で飾った側板2枚、そして底盤を小さなクギで付けて作った構造だ。底部にはとがったスパイク形の針18ヶを付けてあり、その中央に龍1頭を、かかとの部分には高句麗壁画などに見られる壯士像を透彫で飾り、余白には鳳凰などの目出度い鳥の紋様を刻んである。右側の履き物の中にはかかとの部分の骨片も残っていた。チェ・ワンギュ研究所長は「武寧王陵などから出た既存百済系金銅履き物らより保存状態が飛び切り良く、はるかに多彩な紋様が彫られた最上級遺物」と話した。

また他の出土品の胴に穴の開いた広口壷(小壷装飾有孔広口壷)の場合、古代日本土器である‘須恵器’系統という点で、一緒に出てきた中国製青磁盤口壷(注ぎ口が小盤のような瓶器)と共に当時の百済地域の活発な対外交流を示す遺物と評価される。鞘まで完全な状態で発見された大刀と漆器矢筒,馬具なども注目に値する。

考古学者のチェ・ビョンヒョン崇実大教授は「百済墓発掘では1971年の武寧王陵発見以来、最も重要な成果の一つになりそうだ」として「馬韓土着様式の墓から出た金銅履き物などの高級副葬品は百済王室が馬韓残余勢力を懐柔するために下した賜与品である可能性が大きい」と分析した。

鳳徳里1号墳は封土を持つ墓を備えた大きな墓の中を掘り石室墓5基と甕棺墓2基を作った馬韓系統の典型的な‘蜂の巣型’墓だ。墓の中の一部石室から墓天井を葺いたと推定される瓦破片も発見された。

ノ・ヒョンソク記者nuge@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/culture/culture_general/379156.html 訳J.S