原文入力:2009-08-26午前09:48:42
“ロシア ロケット試験台”批判拡大の可能性
原因把握急務…2次発射 来年予定
オ・チョルウ記者
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ナロ号半分の成功
25日ナロ号が衛星を正常軌道にのせる任務を完遂できなかったことにより、韓国は期待した‘衛星発射成功国’という国際社会の評価を来年の2次発射以後に先送りすることになった。まず失敗の原因を探し、来年の2次発射に備えることが焦眉の急だ。‘完ぺきな’発射成功でナロ号に搭載されたロシア側次世代発射体1段エンジンの性能を誇示しようとしたロシアの期待も発射の部分成功で色あせる結果となった。
■ “部分成功”…“失敗を教訓に”
政府と韓国航空宇宙研究院(航宇研)は今回の発射失敗を‘部分成功’と評価している。1段と2段ロケットの分離,2段点火,2段と衛星の分離が正しくなされたので段階別任務は全て果たされたし、2段ロケットの衛星分離だけが目標高度より36km高い342kmで行われたということだ。
衛星発射体が衛星を目標軌道に上げる発射体という点では発射失敗だが、今回の発射が新しく開発されたナロ号の試験発射という性格を帯び国内で開発した2段ロケットの性能を宇宙空間で初めて検証する機会も得たという点では‘部分失敗’という評価に力を与えている。タク・ミンジェ カイスト教授(航空宇宙)は「他の段階はみな遂行され‘衛星軌道誤差’だけが現れたという点から‘部分失敗’と見るのが適切なようだ」と話した。
当面は今回の事故原因を探すことが優先だ。また衛星の軌跡を追跡することも急務だ。衛星が地球側にとても近く接近してきて墜落しないならば、今後宇宙空間で私たちの衛星を捜し出すことも不可能ではないためだ。事実上、宇宙の迷子になった衛星が長い間飛行できる‘安定した軌道’に偶然に入っていて発見されるならば‘思いがけない幸運’になることもありえると関係者たちは見ている。
■韓国側の失敗負担より大きいもよう
1・2段の分離以後の段階で私たちの手で作った2段ロケットが衛星を正常軌道に進入させることができなかったという点で、今回の部分失敗の責任負担は韓国側がさらに多く負うことになった。一部では‘ナロ号発射がロシア ロケットの試験台の役割をした’と批判してきた声はより大きくなる可能性もある。ある専門家は「だが2段ロケットの宇宙飛行は私たちが初めてしてみた貴重な経験であり、失敗からも多くのものを得ることができるだろう」と話した。
政府と航宇研では部分失敗を宇宙技術自立に進む‘過程’として受け止めようという雰囲気もかなり強い。教育科学技術部関係者は「ナロ号事業は成功・失敗より発射体系全般を運営して学ぶということに意味が大きい」として「失敗を教訓にして2次発射で成功することがさらに重要だ」と話した。
■来年に2次発射予定
韓・露技術陣は当初発射に成功すれば9ヶ月後の来年5月頃、同じ発射体と衛星を再び打ち上げるという2次発射日程を立てていた。航宇研関係者は「発射失敗時には先ず原因を探した後に、2次発射日程を協議するのが順序」と話し、こういう日程が原因調査期間分だけ遅れるものと見られる。だが原因調査期間を考慮しても2次発射は来年中にはなされるものと見られる。 オ・チョルウ記者cheolwoo@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/science/science_general/373174.html 訳J.S