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愛国主義論争,ニューライトが提起…ろうそくデモ契機に悩み本格化

https://www.hani.co.kr/arti/culture/religion/367317.html

原文入力:2009-07-22午後08:11:53
愛国主義論争の地形
政界 ユ・シミン,ノ・フェチャンなど‘関心’
進歩陣営一角では危険性警戒も

イ・セヨン記者

‘愛国’の問題を先に提起したのはニューライト陣営だ。イ・ヨンフン ソウル大教授をはじめとするニューライト学者らは2000年代中盤から‘国家的自負心’を鼓吹するという名分で、大韓民国の歴史を‘奇跡の歴史’‘勝利の歴史’と持ち上げる一方、イ・スンマン,パク・チョンヒ前大統領を各々‘建国の父’‘近代化革命家’と美化することにより2002年ワールドカップを契機に吹き始めた若い世代の‘大韓民国熱気’を保守主義フレーム内に吸収しようとする試みに出た。

進歩陣営では2008年のろうそくデモを契機に‘愛国主義’に対する悩みが本格化した。2002年ミソン・ヒョスンさん事件、2004年弾劾反対集会直後にもいわゆる‘大韓民国主義’の実体に対する議論があったが、深みのある学問的論議の次元までには昇華されなかった。議論が一段階高い水準にのぼったのは2000年代中盤‘共和主義’と‘愛国主義’に対する西欧学界の深刻化された議論らが紹介されてからだ。

パク・ミョンニム(延世大),キム・サンボン(全南大),チャン・ウンジュ(靈山大)・アン・ビョンジン(慶熙サイバー大),シン・ジンウク(中央大)教授などは‘市民的共和主義’という次元で‘国民的アイデンティティ’と人権と少数者保護のような‘普遍主義的価値’の統合を試みている。これらが描く愛国主義は、民族主義や国家主義に傾斜することなく徹底して普遍的人権と個人の自律を保護し伸張させることを指向する。

反面、進歩陣営の一部には相変らず‘愛国主義’が持つ種族的全体主義の危険性を警戒する流れも存在する。パク・ノジャオスロ大教授とチョ・ヒョンヨン聖公会大教授,チャン・ソクチュン進歩新党政策室長などが代表的だが、これらは共同体の意志決定にすべての構成員の平等で自由な参加を保障する共和主義の理念には同意しつつも、それを国民アイデンティティ形成の媒介としようとする企図には批判的だ。民主共和国を肯定するということは、その権力の最終根拠である‘大韓民国市民の力’を肯定することであり、憲法の役割を過大評価したり現実の国家を自己準拠的で規範的な現実として認めることにつながってはならないということだ。

政界ではユ・シミン前保健福祉部長官とノ・フェチャン進歩新党代表などが‘共和主義的愛国’の問題に関心を持っていると知られた。研究団体の中では参加社会研究所が共和主義と愛国主義論議に積極的だ。参加連帯は近い将来‘民主共和国’を主題にした市民教育プログラムを進行する予定だ。

イ・セヨン記者

原文: 訳J.S