学生時代からソウルのあちこちをカメラに収めてきた経歴30年のカメラマン タク・キヒョンがその時期の捉えた不動産開発熱風の現場
1970年代末から吹き始めた不動産開発熱風は1980年代に入りソウル江南(カンナム)を軸にして首都圏を襲った。 空に向かって聳え立つアパートを見れば‘高度成長’という木に実がなったような幻想を持った。 その狂風により一部では雪だるまのように増えた現金をもてあますほどだったが、民衆は大切な生活根拠地から何ももたずに追い出された。 1984年からカメラマンとして仕事をしてきたタク・キヒョン先任記者は、学生時代からカメラを持ってこのような現場に通いながら記録してきた。 30年余り前の写真の中から数枚を<ハンギョレ21> 954号紙面に公開して見た。 今はニョキニョキと聳え立つアパートがあるそちらで暮らしていた人々はみなどこへ行ったのだろうか? 当時を生きてきた思い出も、そのままに地中に埋められるのだろうか? 公職者に任命された候補者が聴聞会で「その当時は皆が不動産を買った」と抗弁したが、この写真を見ながら皆さんもひょっとして‘私たちの両親はその時何をしていたのだろうか?’と考えはしないだろうか。 _編集者

01.1983年ソウル、松坡区(ソンパグ)、芳夷洞(バンイドン)、オリンピック公園造成工事が真っ最中進行している。 写真タク・キヒョン記者

02.ソウル江南区(カンナムグ)、狎鴎亭洞(アックジョンドン)現代デパート近隣の1981年の姿. 狎鴎亭(アックジョン)現代アパート団地を作るために撤去した住宅で町内子供が遊んでいる。 写真タク・キヒョン記者

03.1981年本格的な再開発が始まる前松坡区(ソンパグ)、芳夷洞(バンイドン)にはわらぶきの家が残っていた。 写真タク・キヒョン記者

04.1982年春今はアパート村に変わったソウル、江東区(カンドング)、高徳(コドク)地区で会った小学生. 写真タク・キヒョン記者

05.1981年漢江(ハンガン)開発が始まる前であるソウル、広津区(クァンジング)、纛島(トゥクソム)遊園地風景. 写真タク・キヒョン記者

06.1981年ソウル、東大門区(トンデムング)、馬場洞(マジャンドン)、市外バスターミナル風景. 今は東大門(トンデムン)区庁庁舎が位置している。 写真タク・キヒョン記者

07.1981年今はアパート村に変わったソウル江南区(カンナムグ)、狎鴎亭洞(アックジョンドン)風景. 写真タク・キヒョン記者