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ハンギョレ20年史 日本語版 出版

原文入力:2012/03/14 23:13(1237字)

翻訳本‘不屈のハンギョレ新聞…’
韓国言論社史 日本で初めて発刊
登場‘名士’53人 紹介する付録も

 去る2008年に出版された‘ハンギョレ20年史’<希望へ進む道>の日本語版<不屈のハンギョレ新聞-韓国市民が支えてきた言論民主化20年>(現代人文社・表紙)が今週から日本の書店で販売され始めた。 韓国言論の社史が日本で翻訳され紹介されることは今回が初めてだ。

 森類臣ハンギョレ メディア戦略研究所客員研究員(日本立命館大学講師)が2008年<希望へ…>を読んだことが契機であった。 彼は「4年前にハンギョレ20年史を完読した後、韓国民衆が民主主義を勝ち取るために戦ってきた歴史とその過程で受けた大きな苦痛に感動を受けた」として「このような事縁を韓国社会に関心を持つ日本人たちと分かち合いたいという思いで翻訳を決心した「と語った。 彼とともに日本のインターネットメディア<ジャーナリスト  ネット>の川瀬俊治代表が3年にわたり几帳面な翻訳作業に取り組んだ。森研究員は「日本に韓流ブームが始まった後、韓国音楽やドラマに対する関心は高まったが韓国現代史を真剣に扱った本は多くなかった」として「この本を通じて日本人が韓国社会をさらに深く理解できることを希望する」と話した。

 この間、日本の進歩的市民社会団体関係者たちは日本で接することのできる韓国関連ニュースの大部分が朝鮮・中央・東亜など保守言論の視角を反映している点を挙げ、ハンギョレを日本にもう少し積極的に紹介する必要があると助言してきた。 2008年11月から韓国に居住する日本人ボランティアメンバーらがハンギョレ日本語版(‘ハンギョレ・サランバン’)を作り、毎日10ヶ内外の記事を翻訳し日本に紹介している。

 本は韓国現代史になじみの薄い日本人たちのために韓国語版にはない登場人物に関する‘略史’を付録として添付した。 金泳三、金大中前職大統領を含め咸錫憲(ハム・ソコン)、趙英來(チョ・ヨンレ)、池学淳(チ・ハクスン)、白樂晴(ペク・ナクチョン)など韓国現代史を理解するには欠かせない‘名士’53人が網羅されている。

 訳者はあとがきで「(ハンギョレが)韓国市民社会にしっかり根をおろしていたので、この間に体験した大小の危機にも20年を超えて生命を維持することができた」として「1,2人の名士によって作られた新聞ならば、そうはできなかっただろう」と評した。彼らはまた「市民が直接株主になって権力と資本から独立した言論を作り出した韓国社会の経験が、このような代案マスコミを作ろうとする日本社会にとって良い手本になるだろう」と語った。

キル・ユンヒョン記者 charisma@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/culture/book/523532.html 訳J.S