原文入力:2011/12/07 19:10(1323字)
  ハンナラ党が泥沼状態に陥っている。昨日ユ・スンミンとナム・ギョンピル、ウォン・ヒリョン最高委員が党職を辞任したが、ホン・ジュンピョ代表は同行辞任を拒んで踏みとどまっている。 議員同士が自分だけ生き残ろうとして互いにけん制しあう見苦しい姿も繰り広げられている。 国政の責任を負う政府与党の姿がこれでいいのか、みっともないばかりだ。
 ユ最高委員らはハンナラ党が国民の怒りと絶望を招いた点を辞任の理由に挙げ、中央選管委のサイトのテロについての党の安易な対処も批判した。 政府与党に対する国民の冷たい視線を意識した結果と見られる。 だがハンナラ党がこのような状況になったのは彼らにも責任がある。 ついこの前、党指導部として韓-米自由貿易協定の蛮行を導いたのも彼らだったが、辞任談話にはそのような事態に対する具体的な反省が見られない。
 選管委DDoS攻撃は自由民主主義の根幹を揺るがす政治的テロだ。それでも党代表ともあろう人が、政治的・道義的責任を負って国民の前に謝罪するどころか逃げ腰で一貫している。 党内外の辞任圧力が高まったため、一歩遅れて予算国会を取りまとめるとしている。大統領とともに、国政の停滞と民心離反について総体的な責任がある与党の代表としてふさわしくない質の低い対応だ。
 チョ・ジョンヒョク、チョン・ヨオク、シン・ジホら親・李明博系の議員10人はハンナラ党の自主解散と再結成を主張しているが、せせらおかしい。 彼らこそ政局の節々で民心に逆らう、かたくなな対応を主導してハンナラ党を今日のみじめな状況に追いやった張本人だ。 特にチョ議員は裁判所判決を無視して全教組の名簿を公開するなどして司法秩序を破壊した、立法機関の人間としてあきれた前歴を持っている。刷新を論じる資格のない者たちだ。
 こういう状況でもパク・クネ議員はいつ頃党の実権を握るかを巡って時期を推し計っている姿だ。 早期登板の政治的な得失を確かめることが悪いとは言わないが、背後に留まって重要な懸案には上皇のように一言ずつ口出しする姿は注意したほうが良い。 悪口は言われたくないが、それでも党に対する統制力も維持したいためかとみられるが、こういう日和見主義的な態度では国民には歓迎されにくい。
 国民の怒りがわきおこっているにも関わらず、今のハンナラ党には責任を負う人がいない。 それぞれ自分だけは生き残ろうと、あらゆる権謀術数を繰り広げている様子だ。 こういう人たちが政府与党の幹部として、政治指導者を自任している事がなげかわしい。 ハンナラ党が本当に刷新しようとするなら遠回りする必要はない。まず現代版3・15不正選挙である選管委のサイトテロ事件関連の党内真相調査委を構成し、うみを出す覚悟で事件の全貌を明らかにしなければならない。そして 秘書が拘束されたチェ・グシク議員は議員職を直ちに辞退しなければならない。
原文:  訳J.S