原文入力:2010-12-14午前08:53:42(1283字)
パク・ビョンス記者
菅直人日本総理の‘有事の際の自衛隊韓半島派遣検討’発言が妙な波紋を起こしています。マイケル・ミューレン米国合同参謀議長が 「韓・米合同軍事訓練に日本が参加することを希望する」と明らかにし、何日も経たない内に出たために より一層の注目を浴びているようです。
日本は論難がおきるや菅総理の発言を否認して出ました。仙谷由人 官房長官は13日の記者会見で「検討したこともなく当然のことだが(韓国政府と)協議したこともない」と話しました。急いで波紋縮小に出たものと見られます。
それでも両国の相次ぐ発言を契機に韓・米・日軍事協力の可能性に対する憂慮が出ています。米国が東北アジアの両国と各々結んでいる同盟関係を効率的な中国牽制のために3角同盟形態にまとめようとしているのではないかということです。
こういう解釈には根拠があります。米国は永らく日本が東北アジア安保の一つの軸を担当することを期待してきました。日本の保守勢力が憲法9条(交戦権と自衛権否定)改正を挙論したりしたのも、こういう米国の構想に合わせようとしたものです。米国としては韓・米・日3角安保体制確立はこういう戦略的構想の完成でしょう。
この間、自衛隊の活動範囲拡大に没頭してきた日本としては当然、嫌がる表情ではありません。ただし、韓日関係の特殊性のために遠慮なくは言えないということですね。
事実、韓米日3角軍事協力成功の鍵は韓日関係です。1990年代中盤以後、韓日間の軍事交流ははるかに活発になったことは事実です。韓米軍事訓練には日本軍要人が、米日軍事訓練には韓国軍要人がオブザーバー形式で参観したりもしました。しかし、全面的軍事協力へ進むには障害物が多くあります。相変らず国民感情が許さないですから。
韓国が韓米日3角軍事協力で得る戦略的利益も明らかではありません。まず韓国としては3角軍事協力が韓半島の‘半分’である北との正面対決を想定したもので、また旭日昇天する中国との対立構図を前提にしたものであるためです。当然3角軍事協力に対抗するための北・中の協力強化および反発の動きが具体化されます。昔のある人の言葉をパロディ化するならば、失うものは東北アジアの安定と平和で、得るものは緊張の激化でしょう。
政府も簡単には相槌を打って出られないと期待する内容です。
それでも憂慮が無い訳ではありません。何よりも韓米日3角軍事協力がこのように公開的に議論される雰囲気が釈然としません。比喩がちょっとあれですが、屁が出れば何かが出てくると言うじゃないですか? 李明博政府の米国偏向的没入外交、北韓崩壊論に基づく対北韓無視戦略の軍事的帰結点が依然として怪しいです。
パク・ビョンス モバイル エディター suh@hani.co.kr
原文: 訳J.S