原文入力:2010-11-29午後09:24:06(975字)
イラク戦とアフガニスタン戦で犯した米国の戦争犯罪を米軍文書を通じて暴露したウィキリークスが、今回は米国の外交電文を公開した。ウィキリークスは一昨日、米国国務部が去る3年間に全世界の自国公館とやりとりした外交電文25万件を<ニューヨーク タイムズ>等、世界5ヶの主要メディアに渡し、その1次分を自らのホームページに上げた。ホワイトハウスはこれを‘無分別で危険な行動’と非難したが、自由民主主義の砦を自任する米国の醜悪な裏面をろ過することなしに明らかにしたことだけでも暴露の意味は大きいと言えよう。
暴露された電文を見れば、米国大使館は駐在国で米国政府を代表することを越え不法な情報収集にまで出ていた。パン・ギムン事務総長をはじめとする国連最高位層の人々と各国指導者たちに対する情報を収集しろとの国務長官名義の秘密指令まであった。要求された情報の中には、収集対象者が使うネットワークの暗証番号と暗号化キーなど、通信情報やクレジットカードなど個人情報はもちろんDNAと指紋、紅彩などの生体認識情報まで含まれていた。また、イエメン所在のアルカイダ基地に対するミサイル攻撃に米軍機が参加した事実をイエメン政府と共謀して隠すなど国際社会を欺瞞することもはばからなかった。
米国のこういう姿が今更のことではない。米国が自国の利益のためになら、あらゆる犯罪的方法も辞さないことはこの間に機密解除された米国政府文書を通じて何度も確認された経緯がある。米国は冷戦当時、北ベトナムに対する全面爆撃のためにトンキン湾事件を操作し、チリのアジェンデ政府を転覆させ、光州民主化運動を踏みにじった新軍部を支持した。ウィキリークスの暴露は米国のこういう形態が変わっていないことを確認させてくれたことだけのことだ。
こういう本質が変わらない限り、米国は世界の人々の道徳的支持を得ることはできない。米国は自らの形態を真剣に反省し、正さなければならない。我が国もまた、米国のこういう二重的姿を念頭に置き関係を結んでいかなければならないだろう。
原文: 訳J.S