原文入力:2010-09-17午後07:49:34(1132字)
この頃の民主党を見れば自分の本分を忘れたのではないか心配になる。キム・ファンシク総理候補者問題がまさにそうだ。民主党はキム候補者指名事実が発表されるやいなや "肯定的" と明らかにした。彼が湖南出身だからと遠慮なく歓迎しているように映る。パク・チウォン院内代表は、与党とはすでに互いに話ができたように話した。だからだろうか、民主党は聴聞会で総理としての能力を確認することに重点を置くという方針だと言う。適当に事情を見てあげて厳しくは追及しないという意に映る。
あにはからんや民主党は秋夕(チュソク)連休直後の29~30日の聴聞会を開く事でハンナラ党と合意した。疑惑を確認し資料をきちんと調べるにはあまりにギリギリだ。聴聞会後すぐに翌日に報告書を採択するという合意もした。検証がフリに終わることをあえて隠さないわけだ。八百長で‘庇いだて聴聞会’をしようとしているという疑いは避け難い。
すでにキム候補者と関連して色々な問題が提起されているはずだ。彼は贈与税脱税疑惑を受けていて、言葉変えと嘘をついたという批判もある。監査院長在任時は、4大河川事業監査に消極的であったし、政治的中立性も疑いを受けた。全て道徳性と資質に関する問題だ。これを知らぬフリをしたまま湖南出身だから面倒見ようという考えならば自ら地域主義に陥ったという批判を避けることはできない。
それでなくとも最近の民主党の姿は行き過ぎた面がなくはない。民主党はイム・テヒ大統領室長の議員職辞退書処理をハンナラ党と八百長して先送りした。民間人および政治家査察疑惑に対しても数回非難する言葉を発しただけで、特検導入など真実を糾明しようとする具体的行動は不十分だ。こうしたことが一つや二つではない。与野党の対話政治が復元されたとしても、野党が牽制と国民世論の代弁というすべき仕事を放っているならば、これは対話と疎通ではなく野合に過ぎない。
民主党が己惚れているのではないかとの視線もある。総理・長官候補者辞退などで野党の政局主導が浮き彫りになったのは事実だ。だが、これは野党がよくやったというよりは、政府・与党としてもこれ以上は国民世論を無視するのが難しくなったためと見なければならない。4大河川事業強行など民意を無視する政府の態度は相変わらずだ。こういう状況で、民主党がどんな仕事にも協力を云々するのは国民が委任した限度を越えるものだ。民主党の覚醒を促す。
原文: 訳J.S