原文入力:2010-08-06午後08:36:08(1084字)
我が国外交が随所で障壁にぶつかっている。イラン問題と関連しては制裁に参加しろとの米国の強い圧迫に直面した。断ることも従うこともできない状態だ。リビア外交官追放事件まで重なり、イスラム圏との外交および経済協力の土台が根元から揺れる危険すらある。天安艦事件以後、続いている韓-米連合軍事訓練は米-中、韓-中葛藤を悪化させる要因となっている。
イラン制裁と関連した進退両難の境遇は、我が国が自ら招来した側面が大きい。天安艦事件以後、政府が国連安保理決議とは別個に米国に独自制裁を要求した経緯があるためだ。国際関係で無料の昼食はない。前後見境なく米国にだけぶらさがれば良いと思っていて、あわてる姿が見苦しい。
こうした時であるほど、原則に忠実でなければならない。米国は去る6月、国連安保理決議1912号に中国・ロシアが反対し、石油・天然ガス規制条項が除かれるや別途の独自制裁を推進している。これは国際社会の合意精神に外れる。我が国はイラン制裁に参加しても国連決議水準を維持することが正しい。これが国際社会で名分のある行動だ。外交部も数日前にロバート・アインホン米国国務部特別補佐官一行の訪韓時、既存制裁決議以上の追加行動はできないと明らかにした。難しくともこの基調を維持することを望む。
中国との葛藤も賢く解決しなければならない。米国は昨日、航空母艦ジョージ・ワシントン号を西海訓練に投じると明らかにした。米国航空母艦の訓練参加は当初わが政府が先に挙論した。中国がこれに反発するた東海訓練にのみ合流することにし退いて、今度は米国が先に西海投入を挙論している。米国と中国は東北アジアで軍事的主導権を逃すまいという戦略的計算があるだろう。だが、我が国がこういう対決構図に割り込んでは得るところがない。国際政治・経済・社会的負担が加重されるだけだ。米-中葛藤の深化は東北アジア平和管理に役立たない。米国航空母艦が西海訓練に必ず参加しなければならない理由もない。
こういう外交的乱脈の様相の根本原因は、李明博政府の‘米国没入外交’にある。前任政府らが韓-米同盟を重視しながらも中国・ロシア・日本・イスラム圏などとあまねく身近に接する均衡外交を追求したのは、それだけの理由があった。誤った外交哲学に対する省察が新たに要求される時だ。
原文: 訳J.S