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[社説]天安艦‘4国共同調査’、迅速・忠実になされるべき

https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/423143.html

原文入力:2010-05-29午前10:48:31(1101字)

韓国、北韓と米国・中国が天安艦事件を共同で調査しようと中国が提案し、米国もこれに同意したという。天安艦事態解決法と関連した重要な進展だ。政府がこの調査を迅速・忠実になされるようにすることを願う。

中国の提案は軍事停戦委員会という枠組みを活用することを骨格とする。今は北韓とUN司令部(米国)だけが当事者として残っているこの機構に、中国と韓国が参加し、韓半島関連核心4ヶ国が共同調査を行おうということだ。政府発表のとおり、北側の天安艦攻撃が明らかならば、北側が自ら認めるようにして責任を負うようにさせることが最善の解決法だ。したがって政府がこの調査に消極的な態度を示す理由がない。各種の対北韓対応はその後に先送りしても遅くない。

それでなくとも無理に対北韓圧迫をゴリ押ししようとする政府の試みは、事態を複雑にさせながら韓半島緊張を不必要に高めている。昨日開かれた李明博大統領と温家宝中国総理の会談もやはり異見を確認しただけで終わった。南北等距離外交を繰り広げる中国の態度には韓半島の現状維持を望む自身の利害関係の他に、わが政府の態度の問題点も大きく作用している。まず政府は天安艦沈没原因の調査過程で中国側を参加させようとする努力をほとんどしなかった。さらに大きな問題は、わが政府の対北韓超強硬対応措置発表だ。中国としては自身の選択により韓半島状況が手のほどこしようもないほど悪くなる可能性を憂慮しないわけにはいかなくなったのだ。その上、政府の措置には西海 韓-米海軍訓練強化など中国の神経を逆なでする内容が多数入っている。わが政府の生半可な強硬措置発表が中国をかえって北韓側に押しやっているわけだ。

天安艦事態はすでに韓半島を巡る強大国政治の道具となっている。米国は韓国・日本との結束を強化し、中国を圧迫することに天安艦事態を活用している。また、中国は韓・米・日の動きを意識しながら戦略的に悩むほかはない状況になった。このまま行くならば天安艦事態を解決するどころか、韓半島情勢を不安にするだけになりやすい。今のように各国が利害関係により対立する構図が固まれば、当事者の韓国、北韓だけが深刻な被害を受けるのみだ。

今からでも遅くない。政府は既存接近法の問題点を再点検し、方向を定めなおしていかなければならない。共同調査はその良い出発点となりうる。

原文: 訳J.S