原文入力:2010-02-17午後06:20:24(924字)
シン・キソプ記者
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衝撃的な中学校卒業式二次回が知らされ、学校暴力問題が再び大きくなっている。多くのおとなは中学生がいつからこれほど暴力に染まったのか知らないが、学校暴力が高等学校より中学校で更に深刻だということは1990年代後半から多くの研究を通じて確認されていた事実だ。学生たちがなぜこのように早い時期から暴力に染まるのだろうか?
忠南大キム・ヨンスン氏の2007年修士学位論文‘青少年の学校暴力に影響を及ぼす要因に関する研究’は中学生777人に対する調査結果を既存研究と比較した。まず目を引くのは、加害集団と被害集団が明確に分かれないという点だ。暴力に苦しめられた学生が加害者となり、加害者が被害者になったりもするという話だ。学校暴力は‘不良学生’が‘善良な学生’を困らせることというよりは、暴力に染まった学生たちどうしの衝突であるわけだ。
暴力に影響を及ぼす要因はしばしば言われていることと大きく異ならなかった。加害学生の場合、両親と教師の暴力が最も大きな影響を及ぼすことが明らかになったし、被害学生の場合は両親の暴力と良くない交友関係が最も目立った。成績が良くなく自信のない学生たちが暴力に順応する傾向も現れている。
忠北大キム・ミヨン氏の2006年修士論文‘学校体系が中学生の学校暴力に及ぼす影響’は、学校環境と暴力の相関関係に集中した。暴力を振るう学生の特徴としては、教師の暴力にたくさん苦しめられ、友人らとの結束力が強く非行を犯す学生たちとの接触が頻繁だという点が挙げられた。被害者たちもまた教師の暴力に苦しめられ友人らとの結束力が強いという点で類似していた。
これら研究を総合すれば、学校暴力はおとなの問題と言っても過言でない。両親と教師が学生たちを殴らないことが学校暴力を減らすということを忘れてはならない。
シン・キソプ論説委員 marishin@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/opinion/column/405136.html 訳J.S