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[社説] 4大河川予算案, 大統領の決断がカギだ

https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/394255.html

原文入力:2009-12-18午後07:28:10

国会が再びみっともない場面を演出している。ハンナラ党が国会予算決算特委係数調整小委の構成を強行せんとするや、民主党は数日前から予算決算特委会議場を占拠し座り込みに入った。この過程で再び与野党の議員間に激しい小競合いと悪口,ヤジが乱舞し、国民の眉をひそめさせた。‘大統領+与野党院内代表3者会合’の可能性で与野党間にせっかく対話の雰囲気が熟するかと思われたが、むしろ状況は正反対の方向に駆け上がっており失望感に包まれた。

状況がこのように絡まったのは3者会合問題を巡る与党内部の内輪もめの責任が大きい。チョン・モンジュン ハンナラ党代表が提案した3者会合に対し、主流核心のチャン・クァングン事務総長は「政局懸案のボールを大統領に渡してはいけない」と正面から反論した。大統領府も「予算問題は与野党間でする話」として一線を画した。チョン代表が大統領府との事前協議もなしに、いきなりそのような提案を出したのか、でなければ話せない他の曲折が隠れているかは知る術がない。だが与党内部の行き違いが結果的に険しい予算案処理過程にもう一つの混乱を呼び入れたことだけは明らかだ。

3者会合問題を巡る騒動は、逆説的に4大河川予算問題の本質がどこにあるかをよく示している。チョン・モンジュン代表の3者会合提案は、4大河川予算問題に関する限り与党の身動き幅がきわめて制限されていることを自ら告白したのだ。「4大河川予算問題は李明博大統領が決断しなくては解決できない」という民主党の主張が単純な政治攻勢だけではないことを、政権与党代表が自ら立証したわけだ。

問題の本質があらわれた以上、解決法も明確だ。大統領府の政治的決断が必要だということだ。予算問題を議題に掲げた3者会合開催が刺々しいならば、あえて開かなくてもかまわない。ただしハンナラ党に交渉の完全な裁量権を与えることは必須だ。表面では「党に全てを一任する」としながらも、後ではことごとに統制し干渉する形では困る。大統領府高位関係者は3者会合の困難を説明し「4大河川予算はその性格上、少しだけ削減しても事業自体が難しくなる」と話したという。大統領府のこういう頑強な態度が変わらない限り、与野党交渉は限界を持つほかはない。今は与野党皆が政治力復元が切実な時点だ。そして与党政治力復元の出発点は大統領府の開かれた姿勢だ。

原文: 訳J.S