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[おい!韓国社会]パク・チョンヒを見習ったらどうだ

原文入力:2009-07-12午後07:44:19
←イ・ボム教育評論家

高校平準化,公的医療保険,グリーンベルト。この三つは非常に左派的な政策と見える。だがこの政策にはまた別の共通点がある。三つとも全て朴正熙前大統領の遺産ということだ。こういう政策がもし今我が国に初めて導入されるならば、途方もなく左派的な政策と見えただろうし朴正熙はニューライトによって‘赤’と烙印を押されただろう。ところで今、朴正熙は右派の代表的なアイコンだ。何かおかしくないか?

事実をはっきり調べれば、1960~70年代西欧の主流経済学者らが勧告した発展戦略は対外開放と市場主義だった。だが朴正熙はこれとは全くかけ離れた徹底した輸出入統制に基づいた国家主導発展戦略を採択した。これは朴正熙が一時、南労働党中間幹部としてマルクス主義を学習した社会主義者だったということと関連しているかも知れない。真実がどうであれ朴正熙の遺産は2000年代以後に右派の思想改革運動を通じて登場したニューライトの核心理念と緊張関係にある。今、高校平準化と公的医療保険とグリーンベルトを守るために奮闘している勢力はむしろ概して左派であり、右派内に朴正熙の政策的遺産を擁護する人は徹底した市場主義者ではなく、伝統的な‘富国強兵論’者に近いだろう。

具体的な例をあげてみよう。大学登録料問題を解決するのに二種類の方式がある。第一には市場原理に基づき受益者負担原則を主張する場合(“大学教育は義務教育ではなく一種の商品なので購買者が金を出せ”)、政府がしてあげられることは学資金貸出利子を多少下げる程度だ。米国や英国が原則的にはこういう方向だ。二番目としては憲法31条に明記された‘教育機会の均等’を大学教育まで拡張し大学財政に国家が責任を負う方向に進む場合、年間5兆ウォンあれば大学登録料半額,10兆ウォンならば完全免除が可能だ。(参考としてイ・ミョンバク富者減税は来年から年間20兆ウォン台に達する)ヨーロッパ大陸の国家がこういう方向だ。この国々の登録料は無償ないし多くても年間100万ウォンだ。これであなたの思想をテストして見ることができる。前者に賛成すればあなたは右派で、後者に賛成すれば左派だ。あなたはどちらか? …ニューライトならば前者に固執するだろう。だが朴正熙主義者は? 相当数が後者に賛成するだろう。

少なくとも一部の領域での福祉が社会全体の費用を節減する効果があるということは難しい話ではない。米国のめちゃくちゃな民営医療保険と小中等教育体系が‘普遍的福祉’という観点でとっくに改革されていたならば、米国の国家競争力は今よりはるかに高まっただろう。米国の住宅市場を補完する最小限の公共的装置があったとすれば、サブプライムモーゲージ事態は少なくともこれほどには深刻でなかっただろう。こうしたことが一つや二つではない。調べてみたら世界最初に福祉政策を導入した人は‘鉄血宰相’ビスマルクだった。教育・住宅・医療などに普遍的福祉を実現しようという主張は左派の専有物ではない。右派といっても合理的に思考するならばこのような領域で普遍的福祉が実現されることが韓国資本主義の全体的な競争力を向上させるのに相当な役に立つと感じるだろう。

私がこの文を書こうと考えたのは新自由主義が終末を予告しドル基軸通貨が今後何年続くか分からない現実を見ながらも、相変わらず競争と市場主義ばかりを後から歌い続けてオウムたちが、見ていてもどかしいからだ。給食予算を削減した京畿道教育委員らは、はやくパク・チョンヒをベンチマーキングしなさい。合理的右派が進む道はパク・チョンヒの政策的実用主義でありオウムのまねをすることではない。

イ・ボム教育評論家

原文: https://www.hani.co.kr/arti/opinion/column/365416.html 訳J.S