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[なぜならば] 5・18記録物 ユネスコ登載 1年

https://www.hani.co.kr/arti/opinion/because/533895.html

原文入力:2012/05/21 19:26(958字)

アン・ジョンチョル国家人権委員会企画調整官

 5・18民主化運動記録物がユネスコ世界記録遺産に登載されてちょうど1年が経ちました。 それまで、光州(クァンジュ)市民は5・18が韓国民主主義の発展に及ぼした影響と正当性を広く知らしめ訴えてきましたが、特別な反響がなく、民主人士らと光州市民だけの思いに終わってしまいそうだった時、その鬱憤は到底語りつくせません。 しかし昨年ユネスコという公認された国際機構で5・18民主化運動の意味が認められたことによって物足りなさは大きく克服されました。 ただし、これさえも否認しようとする勢力が国家内に存在するという点では今も残念な点が多いと言えます。

 5・18民主化運動記録物が韓国現代史関連記録物としては初めて登載されたという点で多くの意味を探すことができます。 人類の歴史で失敗した歴史は勝者によってほとんど亡失される場合が多いが、光州の場合は新軍部勢力の苛酷な軍事独裁が強行されていたにも関わらず資料を保存したという点が大きな長所として認定されたものと考えます。

 5・18記録物がユネスコ世界記録遺産として登載されることによって、錦南路(クムナムノ)にある歴史の現場であるカトリックセンター建物は5・18アーカイブになることになります。 このアーカイブにはユネスコ世界記録遺産として登載された5・18関連記録物が保存されるだけでなく、5・18以後の真相究明過程で韓国民主主義と人権が発展し増進される過程が記録された数多くの資料が保管されるでしょう。

 国家暴力は人権蹂躪のバロメーターです。 5・18光州は国家暴力で人権の最初であり最後でもある生命権が凄惨に蹂躪された現場です。 この現場を守り記録をひっそりと保存してきた光州市民はとても偉大です。 このような歴史遺産を大切に保管し伝播し民主主義を追求するアジア、アフリカなど第3世界国家に伝え、彼らも民主化を成し遂げるのに役に立てなければなりません。 それがユネスコの精神だと考えます。

原文: 訳J.S