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[社説]韓中日FTAで韓国の役割大きい

https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/532580.html原文入力:2012/05/13 19:13(1143字)
 李明博(イ・ミョンバク)大統領、中国の温家宝総理、日本の野田佳彦総理が昨日、中国北京で第5回韓・中・日首脳会談を開いて、年内に韓中日自由貿易協定(FTA)交渉交渉を開始することを申し合わせた。3国の首脳はその前段階として、三国間の最初の経済分野の協定である韓中日投資保護協定に署名した。  また三回目の核実験など北朝鮮の更なる挑発行為を防ぐために力を合わせることにしたという。北朝鮮の長距離ロケット発射と南北間の激しい非難の応酬で朝鮮半島地域の緊張が高まっている時に、三ヶ国が地域の安定と平和、繁栄のために連帯することになったことは好ましい。
 特に注目されるのは韓中日の自由貿易協定の行方だ。経済的観点だけ見ても韓中日は世界の人口や国内総生産の20%、貿易量の6分の1を占める巨大経済圏で、潜在力も非常に大きい。だが三ヶ国の経済構造と国内事情を考慮したとき、交渉が始まっても締結までは多くの時間と曲折が予想される。
 3国間の協定開始は、この地域の政治経済状況的な背景と関連が深い。私たちは今日韓-中自由貿易協定交渉を本格的に始める。日本とは2003年に交渉を始めたが、日本の農産物についての譲歩の割合と関連した異見により1年後に交渉が中断されたままだ。また韓-米貿易協定が今年発効され、日本は米国が主導する太平洋沿岸9ヶ国多者協定である環太平洋経済連携協定(TPP)の参加に積極的だ。日本としては韓-中協定が先んじる場合は中国市場でわれわれ韓国との競争で不利になり、中国はわれわれと日本が同時に中国包囲網的な協定に参加することに圧力を感じる。中国と日本のこのような利害関係がかみあって韓中日協定をしようという動きが出てきたのだ。
 中国と日本という大国の間に位置する我々としては両国が軋轢を生じないほど、安定した発展を成し遂げられる。また朝鮮半島の安定と繁栄のために両国の協力を得ることが緊要だ。韓中日貿易協定は東北アジアの安定と繁栄の軸として私たちの位置と役割を確かめる良い機会になりえる。
原文: 訳T.W