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‘スンジャ’と‘ノジャ’が国会に行かなければならない理由

原文入力:2012/03/23 11:03(1706字)

←左からキム・スンジャ蔚山(ウルサン)地域連帯労組蔚山科学大支部長、パク・ノジャ ノルウェー、オスロ大学教授

[論争] 比例代表公認このように決めた

月給93万ウォンの清掃労働者キム・スンジャ
党を生かすために飛び込んだホン・セファ
碧眼の批判的知識人パク・ノジャなど
実践と理論の結合を重視した

 "姉さんが国会議員になって私達から離れたらどうなるの?"  "学校が私たちをまた弾圧すればどうする?" 進歩新党比例代表1番、蔚山地域連帯労組蔚山科学大支部長キム・スンジャさんが出馬を巡って苦悩しているとき、彼女の同僚たちはそのように言って涙の海になった。 蔚山科学大が解雇などで自分たちを弾圧した時、キム・スンジャ支部長という垣根は強固な彼女たちの力だったからだ。

 清掃労働者の国会進出は事実キム・スンジャ候補が初めてではない。 すでに統合進歩党(旧 民主労働党)のホン・ヒドク議員も清掃労働者として有名だ。 だが、キム・スンジャ候補を受け入れる国民の反応は2008年のホン・ヒドク議員当時とはずいぶん違うようだ。

 非正規職は労組を作ってはいけないと思ったというキム・スンジャ候補、2006年労組に加入して2007年チョン・モンジュン議員が理事長を務める蔚山科学大の不当解雇に対抗してチョン・モンジュン議員室占拠などの闘争を通じて解雇撤回を勝ち取った。 ‘蔚山でチョン・モンジュンに勝った唯一の女性労働者’という彼女のニックネームはそのようにして始まった。

 政界の誰もが‘非正規職’と‘労働’の問題を口にする。 そしてその解決策を出すのに大騒ぎだ。 しかし実際、労働組合に包括されることが難しい非正規労働者の声を集めることができる方法は極めて制限的だ。 国会議員になれば何が一番したいのかという問いに「清掃労働者の休息空間を義務化する建築法を作りたい」という彼女の返事から進歩新党の比例代表公認の意味が分かる。

 「姉さんが離れてゆくののが恐ろしい」というキム・スンジャ候補の同僚に申し上げる。
 ‘スンジャ姉さん’は国会で、より多くの労働者の垣根、代弁者になって、今は支部長を送りだしても、より多くの結実を持って帰ってくることを忘れないでください。

 ホン・セファ代表の比例代表2番受諾もやはり容易な過程ではなかった。 知識人として本格的政治生活よりは名望家たちの脱党以後の党を生かすために党代表職を受諾したホン・セファ代表にとって比例代表の前順位はキム・スンジャ候補のような‘排除された者’たちの持分だったためだ。

 進歩政治人と呼ばれた人々の合従連衡があたかも‘進歩の再構成’であるかのように錯覚現象が広がっている時代、本物の進歩政党を生かすために青い目の韓国人であり批判的知識人であるパク・ノジャ ノルウェー オスロ大教授までが乗り出した。 スンジャとノジャ、進歩新党比例代表は‘実践と理論’の結合、‘闘争と思想’の結合だ。

 当直まで目一杯して1ヶ月に93万ウォンの給与を受け取るキム・スンジャ候補、女性家長として生活費はもちろん子供の学費を賄うことさえ手にあまる金額だ。庶民のための政党になると与野党が揃って語る時、どの政党が本当の庶民、清掃サービス労働者を前面に出せるか。

 その他にも生協活動家イ・ミョンヒ、希望のバス拘束者チョン・ジンウ、原則ある女性教育運動家チャン・ヘオクらが進歩新党比例代表として出た。 進歩新党には通常の政党にある政派間配分も按配もない。

 "なぜ進歩新党を選んだか" という記者の問いにキム・スンジャ候補は「進歩新党しか私のような人を呼んではくれません」と答えた。 それが19代総選挙で進歩新党の比例代表公認の意味であり、あなたが政党投票で進歩新党に投票しなければならない理由でもある。

パク・ウンジ進歩新党スポークスマン

原文: https://www.hani.co.kr/arti/opinion/column/524891.html 訳J.S