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[社説]野党の連帯不振は民主党が原因か

https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/519195.html記事登録:2012/02/16 19:23(1255字)
 ハン・ミョンスク民主統合党の代表は一ヶ月前の党代表受諾演説で "総選挙と大統領選挙で圧勝できる勝利の構図を作る" として "進歩政党との統合および選挙連帯のための協議機構をすみやかに提案する" と明らかにしたことがある。しかしハン代表は一昨日開かれた就任一ヶ月の記者会見で会見文に野党圏統合問題を盛り込まなかった。質問が出てくることを念頭に置いてそうしたというけれど、民主党が野党圏統合に消極的という印象をぬぐいがたいシーンと映った。  もちろん各党の総選挙の候補者の利害関係が鋭く関わる選挙区の配分のような微妙な問題を一つ一つ議題にして交渉するのは容易ではないだろう。ハン代表が記者会見で、今週に統合進歩党から提案があり、積極的に話し合ったと答えたことを考えれば、水面下で何か話が進行しているのは事実であるようだ。実際、党中央とは違って、各選挙区レベルでは釜山(プサン)、慶南(キョンナム)、仁川(インチョン)などで相当意見のすり合わせがなされた状態という話も聞く。
 問題は時間はますます秒読み段階に入っているのに、交渉進展についてのもう一方の当事者である統合進歩党側の不満が高まっているという点だ。交渉が遅々と進まない状態で民主党が20日から公認作業に入れば野党圏連帯の可能性がそれだけ減るほかはない。このような点から統合進歩党側が今週中に交渉の成果をあげられなければ野党圏連帯はほぼ不可能だと警告を出したことは一理がある。
 民主党が連帯に消極的であるところには、支持率が上昇中の自党が不振の統合進歩党より、時間が経つほど交渉で有利な位置に立つという判断があるものと考えられる。一部では統合進歩党と連帯しなくても勝てるという甘い楽観論まで出ているもようだ。しかし昨年の10・26ソウル市長選挙を含めて度重なる選挙で分かったように、野党圏が分裂すれば衰退し、まとまれば追い風に乗る。しかも李明博政府の悪政を審判するという大きい枠組みに意見を共にしながら、小さな利害関係のために連帯を成し遂げられないないと、どんな顔をして政権交替を望む有権者に票がほしいと言えるだろうか。
 昨日民主党に入党したキム・ドゥグァン慶南道(キョンナムド) 知事はドイツ式の政党名簿の比例代表制を共同公約で掲げて支持率に基づいて単一候補の推薦選挙区を調整しようという統合進歩党の提案を、度量が大きい態度で受け入れようと話した。民主党は民主・平和・進歩陣営のリーダー格のように小さい利害にとらわれずに、大義のためにより一層積極的で、大胆な姿勢で野党圏連帯に臨むことを望む。時間はなくて、やるべき仕事はとても多い。
原文: 訳T.W