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[社説]買収封筒の関与者‘懺悔’して政界を去れ

https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/513818.html原文入力:2012/01/08 19:17(1076字)
  コ・スンドク議員の暴露に始まったハンナラ党の全党大会の買収封筒の配布事件の波紋がいっそう広がっている。現職国会議長と大統領府政務首席の名前が具体的にとりざたされるかと思えば、過去の全党大会や候補者公認の過程での別の金品配布の話も相次いで出ている。  今回の事件は政界の古いでき物が膿み出たものであるだけに今回の機会に患部をきれいにえぐり取らなくてはいけない。そのためにはまず検察捜査がいかなる聖域もなしに徹底的になされなければならない。もちろん捜査は思ったほど容易ではないだろう。コ議員は金をばらまいた候補者と伝達者を昨日検察に明かしたとされるが、これを立証する証拠があるかは明らかではない。当事者ががんとしてしらばくれた場合、疑惑立証が難しいこともある。これまでになく検察の確固たる意思と周到綿密な捜査手法が必要となる。ややもして‘状況証拠はあるが物証はない’という類のつまらない結論にいたらないように覚悟してことにあたってもらいたい。
 検察の捜査はたんにコ議員が暴露した事件一つに終わってはならない。チョ・ジョンヒョク・ハンナラ党議員は"2010年7月の全党大会で1000万ウォンばらまいた候補もいたという"と訴えたし、ハンナラ党の倫理委院長を務めたイン・ミョンジン牧師は"比例代表議員の公認もお金がからんだうわさがある"と話した。官職を金で売買する慣行が非常に根深く幅広くなっていることを示す事柄だ。検察としては全党大会で立候補したすべての者の選挙資金使用内訳などを徹底的に暴く必要がある。候補らが注ぎ込んだお金の規模が選管委に提示した金額の数十倍に達するということは政界では公然の秘密だ。検察捜査が‘この体たらくの全党大会’の実状をまともに暴かないで適当に取り繕う程度で終わった場合、政治に対する国民の幻滅感はいっそう大きくなるだろう。
 検察捜査とは別個に当事者は今からでも誤りを懺悔して政治から退かなければならない。事実このような件を検察ざたにしたことからして政治家として恥ずかしいことだ。‘私は知らないこと’と最後までとぼければそれですむと考えているならばあまりにも卑怯だ。検察に呼ばれて追及されるに先立って国民の前で誤りを打ち明けて謝罪することが政治家の正しい姿勢だ。それこそが、いみじくも自身が身を置いた政党、そして国民的不信の底に落ちた政界全体を少しでもすくう道だ。
原文: 訳:T.W