https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/494047.html原文入力:2011/08/30 19:06(1044字)
日本民主党政権が昨日、党代表・総理を交替した。1年3ヶ月で総理から退いた菅直人の後を受け継いだ人は野田佳彦前財務相だ。莫大な財政赤字に超円高、社会保障および増税問題、これに大地震と原発事故まで重なり深刻な困難に陥った日本で、今回の交替が局面転換のための突破口になるのを期待する。
しかし、野田政権の将来はそんなに明るくないように見える。右翼指向の野田総理に向かって韓国と中国など隣国が警戒の視線を送っているのも、少なくない負担になるだろう。野田政権の登場は、アジア共同体構想を提示して脱自民党を宣言した民主党路線が色あせ、民主党がより一層、類似自民党化していることを鮮明に示した。
今回の交替で早期総選挙圧迫はひとまず緩和された。しかし、今回また克明にあらわれたように、最大派閥の小沢派と反小沢勢力間の葛藤と対立の谷は深い。野田政権が先に解決しなければならない難題もこれだ。党内対立を収拾できなければ政権公約履行と震災復旧などのために避けられないが、人気がない増税問題な
どの妥結が乱調に陥るだろう。参議院多数を確保した野党まで加勢して衆議院解散を圧迫すれば政局はまた揺れる。このために野田は超派閥的人事と「挙党一
致」団結を叫んでいるが、楽観できない。小泉総理が退いた2006年以後、5人の総理が1年前後の短期就任後、次々に退いた。このような日本政治の限界を
存在感の薄い野田総理が克服することができるか不透明だ。
周辺国に対する野田の認識も憂慮される大きな課題だ。野田就任に合わせて中国国営マスコミが最も大きい関心を示したことは、南京大虐殺を否認して靖国神社
参拝を支持する彼の右翼指向だった。私たちにとっても他人事ではない。野田は「A級戦犯」は戦争犯罪者ではないとの主張までする。在日同胞への地方参政権
付与に反対して、集団的自衛権行使には積極的だ。
こういう野田の総理就任が、日本の長期沈滞および不安定な内政と同時に進行中の排他的ナショナリズム噴出と関連しているのなら問題は深刻だ。地震復旧などの先決課題のために野田の右翼好みが直ちに政策に直接反映される可能性は小さいとしても、保護主義指向の彼の経済観まで加われば楽観しにくい。隣のこ
ういう憂慮を日本は真剣に受け入れることを望む。
原文: 訳 M.S