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[韓国] 中・高等学校にも野球クラブを

登録:2011-07-20 08:38
https://www.hani.co.kr/arti/sports/baseball/488099.html

原文入力:2011/07/19 19:48(1397字)
キム・ヤンヒ記者

キム・ヤンヒ記者のおいしい野球

小学校5学年の甥が2週間前にSK幼少年野球クラブの選手テストを受けた。そいつはテスト前はかなり自身満々だといった。理由があった。1年半、米国生活をしながら町内クラブの野球選手として走った。帰国直前には決勝戦で抑え投手として出て競技を締めくくり優勝も味わった。
ニューヨーク ヤンキースのユニホームを着て迎えたテスト時間。なんとまあ! 甥は連続して空振りを喫した。球を投げても相対的に弱かった。守備でもてんてこ舞した。反面、一緒にテストを受けた子供たちはプロのような姿を見せた。甥は結局、涙を呑んだ。米国でそれなりに英才の声を聞いた彼は瞬間に落伍者になった気がしただろう。

テスト結果はより一層 悲惨なものだった。58人の参加選手中 58位。テスト中間に諦めた選手より点数が低かった。甥は自嘲的に話した。「子供たち皆が野球の天才のようです。」テストの時、共にいた夫も「子供たちの実力が思ったより本当に良かった」として舌を巻いた。学校所属の野球部選手たちでもないのに実力が優れていて改めて驚いた表情であった。リトル野球で体系的に訓練を受けた結果といえる。甥も米国で1週間に2度の野球練習と競技をしたが、韓国のリトル野球選手たちを跳び越えることはできなかった。

現在、全国に広まっているリトル野球団の数は計118チム。小学校の野球部の数(98チーム)をすでに越えた。2006年には20チームしかなかったが、5年間に5倍以上増えた。リトル野球団に正式登録された選手だけで2300人を超す。国内球団の中でSKが唯一運営する幼少年クラブの登録選手だけでも月に800人余りだ。

今後、彼らの運命はどうなるのだろうか。リトル野球団および幼少年クラブは中学校1学年まで参加が可能だ。子供たちは学校の野球部に入りエリート体育の道に入るか、それとも野球を止めて勉強に専念するかを選ばなければならない。15才未満(U-15),18才未満(U-18)等、青少年野球クラブがない我が国の現実上 仕方ない。米国や日本のように学校内スポーツ クラブが発達し、勉強を兼ねて趣味生活として野球をもっとできると良いのだが、今のところは方法がない。青少年野球クラブの創立が切実な理由だ。

甥は幼少年クラブに登録し日曜ごとに他の同僚らと野球をしている。彼が野球ができる時期ももう2年しか残っていない。2年後にはグローブと野球棒を離さなければならない。最近、甥を見れば英国語学研修時期に会ったある日本人の友人が思い出される。彼は高等学校の時まで野球をしていたが、日本の名門私立大 早稲田大学英文科に進学した。もちろんスポーツ特待生ではなく一般志望だった。今でも軽々と130kmの球を投げる彼は「勉強しながら退屈な時に野球ができて良かった」と回想する。我が国も今年から高校週末リーグを運営し変化を試みてはいる。だが、リトル野球ブームが起きている現時点で本当に必要なことは中・高等学校に野球クラブ文化を定着させることではないか。 whizzer4@hani.co.kr

原文: 訳J.S