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4大河川事業、今になって心配になりましたか?

登録:2011-06-26 14:29

原文入力:2011.06.26(2007字)

←京畿(キョンギ)北部地域で大雨注意報が出されるなど梅雨前線が中部地域に北上した23日午後、京畿、驪州郡(ヨジュグン)、大神面(テシンミョン)の4大河川再生梨浦堰工事現場で重機が雨の降る中で作業している。上方には汚濁防止膜があるが現在作業している下方にはない。驪州/イ・ジョングン記者 root2@hani.co.kr
韓国水資源学会貴中!

韓国水資源学会が今後の4大河川事業に対する責任を心配しているという記事を読みました。選挙までいくらも間がないからでしょうか? でなければ春の雨にも崩れ落ちる4大河川現場を見て今になって心配になったのでしょうか?

45年の歴史、会員数2800人を誇る名実共に国内最大、最高水準の水関連学会と自負する貴学術団体は、この間 李明博政府の4大河川事業を擁護し、その事業に理論的土台を提供してきました。洪水を防ぎ水質を改善させるために今まで完全だった4大河川に堰を作り川底を浚渫しなければならないという極めて奇怪な理論を主張したり擁護した学会がまさにあなた方です。

川に堰を作り浚渫した歴史のある外国では、その後 毎年洪水になり水質が悪化したために今は堰を崩して川底に毎日のように砂利を注ぎ込み元の状態に戻そうと全力をふりしぼっているにも関わらずにです。外国で中学校の教科課程に出てくる科学的事実まで国内でわい曲できる貴学会の実力は実に強大そのものです。

どれほど苦々しければ私のような門外漢がドイツ語文書を紐解いてドイツの専門家に尋ねに通うでしょうか? 韓国の4大河川事業は地球上で類まれな最悪の河川工事として、今後 支流の堤防が崩れ落ち、洪水の一度もなかった所でも水害が起き、水質が悪化して飲料水の威嚇を受け、地下水のかく乱現象で農耕地が破壊されるだろうとドイツの専門家たちが予想しました。彼らは吉凶を占う巫女などではなく、ドイツの経験を詳細に知っている学者たちです。

4大河川事業に協力する学者たちは、私に専門家でもないくせに専門的な主張をしていると非難しています。私はこの間、何らかの専門性に基づいて学術的主張をしたことはありません。私は単に二重言語人としてドイツ専門家の知識を伝達し、ドイツの公文書と専門書籍を引用しただけです。私をののしるのではなく 私が紹介する内容に対する反論をしなければならないのではありませんか。私はただの一度も貴学会や政府側専門家から内容に関する反論を受けたことがありません。

今回あなた方が将来を心配しているという噂を聞き、貴学会の‘4大河川事業活動報告書’を入手して読んでみました。4大河川事業がどれほど無謀で危険な事業なのか、あなた方もすでにすべてご存知だったんですね。それではなぜ今まで沈黙していらしたのですか? あなた方も全て知っていながら、なぜ私が外国で恥をも省みず外国の学者たち知識乞いに通わせたのですか?

なぜ今まで4大河川事業にでたらめな理論を提供してきたのですか? あなた方が不安になるくらいだから、今まであなた方の話だけを信じて工事を推進してきた政府は今 どれほど不安になっているでしょうか? 洪水を予防する工事をしたという人々がなぜ雨が降っただけで今までしなかった心配をしなければならないのでしょうか?

これからどうされるおつもりでしょうか? 4大河川工事により水害が生じ人命被害が出ても異常気候のせいだとして国民を愚弄されるつもりですか? この間、科学的に予想された4大河川事業の弊害が次から次へ事実としてあらわれ始めています。まだ土建独裁と国民の怒りとの間で葛藤し、どっちの力がより強いかを秤にかけてお迷いですか? 事故が起こるまで、国民の感情が爆発するまで、偶然の幸運を期待して目をつむっているおつもりですか?

大韓民国の歴史を振り返ってみれば4大河川事業に対する真相調査は遠くない将来に起きる必然的な手順です。あなた方さえ不安に思う4大河川事業を中断し、私たち国民が生きる道を探してみるべきではないでしょうか?

この分野で大韓民国 最大・最高水準という学会らしく潔く良心宣言に立ち上がり、亡国に上り詰める4大河川事業を中断するよう助けてください。賛否が分かれた大韓民国のすべての知性が力を合わせ、今からでも国民の大切な命と財産を守ることができる方法を正直に探してみる時ではないでしょうか? 事情がそれほど切迫しているのではないですか?

2011年6月25日ドイツ、ミュンヘンにて イム・ヘジより

※イム・ヘジとは誰?  高校の時ドイツに移住し36年間暮らしている。建築を専攻し建築史で工学博士学位を受け、文化財実測調査をした。ドイツ語で建築史専門書を、韓国語でエッセイ(私に話しかける空間ら、サバを禁じます)を書いた。

原文: http://hook.hani.co.kr/archives/29591 訳J.S