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[なぜならば] 資本家も人で労働者も人だ/コン・ソンオク

登録:2011-06-23 11:53
http://cafe.daum.net/happylaborworld

原文入力:2011/06/23 09:04(6497字)

絶叫する人々のそばで札束祭りを行ったからと言って
それが人のやることかと私はまだ尋ねたくはない
私たちは外部勢力であり人として内部勢力だ
同じ人間として私たちはこれ以上 他人を悲しませることをやめよう

今、釜山韓進重工業で起きていることの中で最も重要なことを2つ挙げれば、第一に、地上35メートルのクレーン上に160日を超えて登っているキム・ジンスクが無事に地上に降りてくることだ。第二には韓進重工業から解雇された労働者が復職し工場が再び正常に戻ることだ。

この二つは相互にかみ合っている。韓進重工業経営者チョ・ナモ氏は今直ぐにでも韓進重工業解雇労働者キム・ジンスクが地上に降りてくるようにするために韓進重工業労働者らを復職させ、わざと受けずにいた受注を受け、工場を正常稼働させるために経営者として自身の全力を傾けなければならない。理由は単純だ。チョ・ナモ氏が人間ならばキム・ジンスクもの人であり、韓進重工業から解雇された労働者たちも人であるためだ。

韓進重工業経営者のチョ・ナモ氏も人である以上、今 自身が経営する会社のクレーン上に人間が上がっている事実に心が苦しいだろう。私はそう信じたい。今、自身が経営する会社で解雇労働者が整理解雇の撤回を要求し占拠籠城を行っている事実のためによく眠れもせず悩みの日々を送っていることだと私は信じたい。なぜなら彼も人であるからだ。他人が苦しければ自分も苦しさを感じるのが人の心であることを彼も知っていると思うだから。他人は苦しいが自分は何でもないならば、隣で誰かが苦痛にわめいているのに、自分の耳にはそのような声が聞こえないならば‘自分’は果たして正常なのか正常ではないのか、一回ぐらい自身を振り返ること、それが人間だ。

チョ・ナモ氏は労働者ではなく資本家だ。彼は資本を持ち事業を展開し、資本を持たない労働者たちをして労働させ、労働者たちに一定の代価を払った後に自身の富を蓄積して生活を送る人だ。なのでチョ・ナモ氏は労働者が労働を提供しなければ今自身が持っている富を蓄積できなかったという話だ。

廉恥、憐憫、愛、友情…人でなければ当てはまらない言葉だ。人だからこそ廉恥があり憐憫することができ愛することができ情を積むことができ…そんなことだ。廉恥を知っている人だから他人に世話になれば有り難く思うことができ、苦しんでいる誰かの苦痛に共感する憐憫の情を持つようになるということだ。労働者は資本家が作った仕事場に入りながら感謝の気持ちで熱心に仕事をする気持ちを持つ。だから資本家もまた、彼らが自分のお金で作った会社に入ってきてくれたことを有難く思うのだと私は考えた。彼らがいなければ何の工場、何の会社を作っても何の意味もないからだ。人がいなければ、労働者がいなければ、仕事をする人がいなければ工場が、会社が、事業体が何も効果がないではないか。資本家も労働者も互いに‘お金’にちょっと‘触ってみようと’事業を展開し労働をしたのではないか。皆一度 腹いっぱい食べ楽しく暮らしてみようとした仕事ではないのか。

しかし、時にはそうしようとしたその金が、人の人生を豊かで美しくする力を持つと信じたその金が、人を怪物にしてしまう。今、その金がなければ自身と家族の生存が危険な人々が、仕事をしたいと絶叫するにも関わらず、その金がなくても生存に支障のない人は(そしてその金は生死の岐路で絶叫する人々が作ってくれたものだ!) 耳をふさぎ目をとじている。いや、耳をふさぎ目をとじるだけでなく、生死の岐路で絶叫する人々を横にして配当金祭りを行った。絶叫する人々のそばで札束祭りを行ったからと言って、彼がそれでも人間かと私はまだ訊ねたくはない。なぜなら彼もやっぱり人間であると、人間の心を持っていると信じたいから。他人が痛みを感じれば、自分も痛いと思う心を持っているし、他人が涙を流せば自分の目からも思わず涙が流れ出る人間だと思うからだ。

我が社会はお金の重要性をよく教える。お金は重要だ。しかし、そのお金を作り出す‘労働’に対してはそれほど重要だと教えない。働かざる者 食うべからずという言葉は知っているが、人々は仕事をしないで暮らす方法をより教えたがる。すべてのお金は労働の結果として作られた。さらに金が金を儲けるその中でも、人の労働がなければ金は金を儲けることはできない。お金は労働で作られた結果であることは確かだが、どうして人々はお金だけを見て労働は見ようとしないのか。どうして学校では‘経済’は教えてもすべての経済の根幹である労働は教えないのか。どうして人々は‘金を儲ける方法’を知らせる本は買っても‘喜びを感じる労働’を知らせる本は買わないのか。どうしてこの国は‘起業しやすい国’にだけなろうとして‘労働しやすい国’にはなろうとしないのか。どうしてこの国のすべての金持ちの家は子供たちに‘経営授業’はさせても‘労働授業’はさせないのか。どうしてこの国は企業家出身大統領は出てきても労働者出身大統領は出てこないのか。なぜどうして この国の‘労働’担当長官は一度も労働者側に立たないのか。

韓進重工業に行ってきた。ロウソクのあかりを灯し‘不法建造物侵入’をした。ムン・ジョンヒョン神父様、ペク・キワン先生、キム・ヨジン氏、ホン・セファ先生、パク・ネグン、ソン・ギョンドンなども共に乗り越えた。そして今日、召喚状が到着した。とてもうれしい。誰かは私に‘闘士’に乗り出したという。誰かはそいつの‘労働者’、‘労働組合’の声にうんざりするという。そして彼はヨーロッパに行き‘韓国’をより高めた少女時代を見て熱狂する。しかし見てみよ。少女時代というあの子供たちは今、何をしているのか。金を稼ぐためにその子供たちを雇用した芸能会社に雇用された労働者ではないのか。その子供たちが踊って歌を歌うことは全て労働ではないのか。

金がただ金であるように、労働はただ労働だ。金が大切なように、労働もまた大切なのだ。資本家も人であり、労働者も人だ。キム・ジンスクが35メートル クレーンの上で160日を超えて疲れてだるい時間を過ごしているのは、彼女が人であるためだ。彼女が自分ではなく他人の苦痛を痛いと感じることを知っている人だから。また、私が韓進重工業に行ってきた理由も他人の苦痛に私の心が揺れたためだ。私が韓進重工業に行ってきたから、私を見て闘士になったという人も人だ。私たちは全て外部勢力であり、人として内部勢力だ。人だというその理由だけで。

だから、同じ人として私たちはもうこれ以上 他人を悲しませ、苦痛にさせることをやめよう。労働者が絶叫する世の中で、同じ人である資本家が自分は知らないという世の中は、人の生きる世の中ではないではないか。資本家たちよ、金はあなた方を幸せにするだろうが、また金は今あなた方をどれほど良くなくさせているかを振り返ることを切に望む。金のないところに労働はなく、労働のない所には金もない。チョ・ナモ氏と韓進重工業経営陣ら、配当金祭りをした方々に丁寧に申し上げる。あなた方が持ったその金は労働者が作ったという事実を忘れるな!

人は廉恥があってこそ人だ! あなた方はその金で美しいかも知れないが、今 自分でない他人の苦痛に涙を流し遥か上空で疲れてだるい時間を過ごしているキム・ジンスクは金はなくても美しいではないか? キム・ジンスクの美しさの前に恥ずかしくはないか? 真にそうでないのか? あなた方が人ならば、他人の苦痛に涙を流すことができる人々ならば、一日も早くキム・ジンスクが地上に降りてこれるようにし、そうするために労働者を復職させ工場を正常稼働することに最善を尽くすことを望む。そのようにしてこそあなた方が美しくなる。‘乳白色のキム・ジンスク’のように!

あなた方がそのようにしないなら、私はまた来る7月9日、美しい人キム・ジンスクに会いに行く‘整理解雇?非正規職のいない世の中のための2次希望のバス’に乗るだろう。人という名で乗って行くだろう。そして、彼女に会いに行くその道が不如意ならば、更にもう一度‘不法建造物侵入’をするだろう。百回でも千回でもするだろう。それもまた、人という名で!

コン・ソンオク小説家

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■ ‘2次希望のバス’搭乗要領

このバスは塩花木キム・ジンスクの85号クレーン籠城185日を共に守る連帯のバスです。

このバスは‘整理解雇のない世の中、非正規職のない世の中’に向かって走る‘希望のバス’です。

[‘2次希望のバス’搭乗要領]

○出発:2011年7月9日午後1時(釜山6時30分到着基準)

○出発場所:全国同時多発(ソウル/市庁広場前 才能教育非正規職座込み場)

○参加費:30.000ウォン

-各地域別に異なることがあります。

-学生、子供は半額授業料の趣旨を生かし‘半額参加費’とします。

○参加および連帯掲示板:ダウム カフェ‘非正規職のない世の中作り’検索

○ 1次締め切り:6月28日(バス交渉のために必須です。)

○参加費および後援支援金入金口座:パク・ネグン(農協351-0199-8560-53)

○問い合わせおよび連絡先:02-363-0610(非正規職のない世の中作り) /ソン・ギョンドン(010-8278-3097)

[美しい出会いのために]

各団体別に‘2次希望のバス’参加を楽しく決定して下さい。

地域内社会団体および良心的個人たちと緊急に疎通し‘2次 地域希望のバス’を作ってください。各団体やコミュニティ別に参加者を集め一括申請して下さい。

各団体および地域参加団は希望のバス一台当り2人の‘ハハハ’を選定し、バス運行と全体進行要員で出してくだされば感謝します。

[分かち合いと連帯の広場]

各地域バス別に地域特産物とか配りたいものなどを持ってきて下さればうれしいです。釜山市民と共にする連帯の分かち合い市場が開かれます。185日間(出発日基準)孤独に戦っているキム・ジンスク様と集団断食中の整理解雇労働者らと共にする日で1泊2日野宿を基本とします。テントなどの物品を準備して下されば結構です。

7月10日の朝食のみ進行チームで提供します。食べ物などを準備して下さればうれしいです。

連帯文化の広場が開かれます。各地域参加バスは可能な文化プログラムなどを準備して下されば有難いです。

キム・ジンスク様と韓進重工業解雇労働者ら、そして釜山地域労働者の方々が、来られる方々に再び仕事場に戻りたいという夢を込めた‘希望の梨’をお越しになったすべての方に一つずつ差し上げるといいます。釜山市民と共にする‘分かち合い文化コンサート’が7月9日午後5時から7時まで開かれます。釜山市民の皆さんが一緒にして下さればうれしいです。

このバスは希望を歌うバスです。楽しい気持ちでご一緒して下さい。

[現在の準備状況]

現在、多様な方々が共にしています。地域希望バスは現在、大邱、済州、提川、順天、光州、全州、仁川、水原などが共にします。人権団体連席会議は10台の希望バスとクィア祝祭などを準備されるとのことです。ソンミサン学校と光明の種もみ学校など、全国の代案学校の方々と共にするために議論中です。民族芸術家総連合が動き始め全国的に希望のバスを作ってみるとのことです。

龍山惨事当時、とてもきれいな心と力を集中された‘より良い世の中を夢見る児童書作家の会’の方々が解雇者の子供たちに与える童話の本を積んで、希望のバスに共にされるといいます。釜山アゴラの方々は6.11のようにオデンを準備されるとのことです。

文学人は基本2台を予約して下さいました。キム・ヨンテク詩人が文を書くことにし、キム・ソンウ詩人は既に書き、シム・ポソン詩人は文を送って上げることにしました。コン・ソンオク先輩はすでに文を書いて送りました。6.11に塀を乗り越えたことで召還対象者名簿に載ったとして、とてもうれしいからその喜びの文を翌日にに書き送ってくれました。心配です。いくらも経たずにドイツへ行かなければならないのに、空港で逮捕されればどうするんですかと言ったところ、光栄だねと言いました。さらにびっくりするような方も準備されています。

昨日も100人の方が釜山に行ってきました。‘薬心連帯’の韓医者さんが現場を訪問されました。 釜山のメディア運動活動家がキム・ジンスク先輩にセルフカメラを上げて送りました。さらに楽しいのは2次希望のバスを準備する人々が昨日は忠南、牙山の柳成企業労働者らの闘争に加わり、今日は90世帯中75世帯が火災で焼けてしまった江南区、浦二洞を訪ね、絵を描いてきたといいます。昨日キム・ジンスク先輩は電話が来た金属労組委員長様に、ここはちゃんと守るから柳成企業労働者たちを助けて欲しいと言ったといいます。本当に素敵な方です。

‘民主社会のための弁護士会’では6.11召還者のための共同弁護団を構成して下さることになったし、2次希望のバスに参加して‘私たち’を守ることにしました。民教協と全国教授労組、非正規教授労組など全てで議論中だそうです。行くのは当然で、どれくらい多くの人々で行くかだけが残っているとのことです。

全教組は‘全国飯心連帯’を考慮中です。当日、全国の先生が集まって私たちの朝食を準備して下さればどれほどうれしいことでしょう。

進歩新党は党員の1/10である800人を全国から出発させると約束しました。民主労働党も準備していて、社会党は2台を、そして学生たちも参加すると言い、懇談会を進行中です。その他すべてのこの地の進歩勢力が2次希望のバスを準備中です。キリスト教では全国牧会者正義平和協議会とイエス生活、天主教側では天主教正義実現全国連合などが希望のバスを準備中です。全国農民会総連盟には各道連盟別に一台の農民-労働者連帯バスの発進を提案した状態です。

その全てのことを後押しし、民主労総は6月18日、釜山地域本部で開かれた中央執行委員会で 1.民主労総は組織的決議を通じて‘2次希望のバス’に積極的に結合する。 2.民主労総はそのために傘下各連盟、地域本部別に現場でこれを宣伝広報し大々的に組合員が参加するようにする。 3.民主労総はこのような事実を社会的に公表し、企画団に責任をもって結合するという決定を下して下さいました。

6月22日午後7時、京郷新聞横の金属労組で‘2次希望のバス ハハハ企画団’会議が開かれます。力を寄せるすべての方々の参加を歓迎します。

7月9日、その日は韓国社会運動の新しい歴史を書く日です。ウッドスタックよりも更に素敵な文化の日です。その誰もが平等な平和と尊重の日です。

政府と使用側はその日以前に問題を解決しようとするかもしれません。公権力では駄目です。その瞬間にイ政権は崩れることになっています。政府と使用側は力に余った韓進労働者らを宥め早い時期内に問題を解決しようとするかもしれません。私たちの中に分裂を試みています。ぜひ韓進の塩花木たちが2次希望のバスを信じて、もう少し進展した案まで持ちこたえくれるよう願います。

韓進の問題が解決されても‘2次希望のバス’は‘整理解雇のない世の中、非正規職のない世の中’に向けて出発します。

原文: https://www.hani.co.kr/arti/opinion/because/483994.html 訳J.S