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[社説]ソウル大法人化、闇討ち採決法なくし原点から再論議せよ

登録:2011-06-01 00:33
https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/480591.html

原文入力:2011/05/31 20:11(1065字)

ソウル大生数百人が法人化廃棄を要求して大学本部文化館を占拠している。暴力的なソウル大法人化法闇討ち採決が結局、本館占拠籠城という学生たちの実力行使を呼び起こしたわけだ。今回の籠城は学生次元ではなく、教授・学生・教職員で構成されたソウル大法人化反対共同対策委員会(共同対策委)の名前で進められている。 先行していた教授たちの声明や労組籠城などの完結版であるわけだ。

占拠に先立ち学生たちは非常総会で95%が実力行使に賛成した。法人化に関する限り学生たちには退路がない計算で、今後 事態がどのように展開するか予想が難しい。法を闇討ち処理した政府与党、推進過程で独善・独走してきた学校当局の反省と積極的な対策が要求される所以だ。現在の法人化法を廃止し原点から法人化問題を再議論すること以外に対策はない。

事実ソウル大法人化は内容と手続き、すべての面で多くの問題を抱えている。常任委に上程さえされない法案を闇討ち通過させた結果、法案が抱えていた問題は何一つすくい上げられなかった。闇討ち採決過程で法人化に伴う費用が予算案に含まれておらず、健全な予算がバッサリ切られ法人化費用に充当されている。推進過程で構成員の意見を全て排除した学校当局の態度は構成員らの傷を広げた。法人設立準備委員会の構成でも、法人化の核心である定款制定、理事・監査選任問題も独断的に処理しようとした。

法人化自体については意見が入り乱れているが、後から明らかになった政府の干渉が強化される可能性は学校構成員らを行動するよう仕向けた。法人理事会に現職教育科学技術部・企画財政部次官2人が含まれるようにした。自律性と競争力強化を名分にした法人化が、実際には政府の統制を強化しただけの格好になった。大学自律性の象徴である評議員会の無力化、総・学長直選制の廃止可能性は依然大きく、国立大学の公共性喪失、基礎学問疎外、授業料急騰の可能性はそのままだ。その上、日本を見ても法人化した国立大学の世界大学序列は一貫して墜落している。何一つ前面に掲げられるものがない。

すべては暴力的闇討ちの結果だ。政府と与党の大悟覚醒を要求する理由だ。今の事態を法人化反対次元でなく社会民主化次元として見るべきだという指摘を深く刻むことを望む。

原文: 訳J.S