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[社説] 野党圏連帯阻害する民主党の韓-EUFTAを巡る歩み

登録:2011-05-06 12:18
https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/476375.html

原文入力:2011-05-04午後07:51:55 (1159字)

国会が昨日ハンナラ党主導で本会議を開き、韓-ヨーロッパ連合(EU)自由貿易協定(FTA)批准同意案を強行採決した。与党の強行採決も問題だが、野党圏連帯の趣旨を軽く見て態度を行ったり来たりさせた民主党がもっと見苦しいものだった。

4・27再補欠選挙での野党圏連帯政策連合合意文は、韓-ヨーロッパ連合自由貿易協定による立法権司法権の侵害防止および通商手続き法制定を明示している。 大型マートと企業型スーパーマーケット(SSM)の出店を制限するために流通法などを立法しても、ヨーロッパ連合との協定文と衝突して国内市場を保護できないという問題点をあらかじめ見通したのだ。ところがパク・チウォン民主党院内代表は、政策連合趣旨を離脱してハンナラ党と批准同意案処理に合意した。 責任ある野党になるためと主張するが、野党4党と彼を支持した市民に責任を負わないで誰を相手に責任を負うというのか、理解できない行態である。

パク院内代表は政策連合合意文にそのような条項があるのを知らなかったと言った。 第一野党院内指導部として立法と政策の責任を負うという人が口にすることのできる言葉ではない。 そして万一事後になって知ったとしても、直ちに誤りを正そうと努力するのが当然だ。しかし彼はかえって誤った態度に固執し、何人もの議員が同調した。 他の野3党が抗議の座り込みを行なっているのに対しても、民主党の一部の人々はあずかり知らぬことという態度だった。 このように、文書でもって政策連帯を合意しても必要により手の平を返すように翻意するならば、どうして連帯が維持されよう。 野党圏連帯の一主体としての信頼性を疑わざるを得ない。

通商専門家は、国内法と協定文の間の衝突を解決するにはヨーロッパ連合側とワンポイント交渉を先にするのが当然な道理であると指摘する。しかしパク院内代表は、政府に任せてみてもし政府が追加交渉ができないならばその時責任を問うてもかまわないと主張した。 もちろん野4党が政策連合に合意したとしても、合意内容に誤りがあれば直すこともありうる。だがパク院内代表と彼を支持した民主党議員らの昨日の態度は、無責任なことこの上ない。
今回民主党は公党としての信頼性を大きく傷つける、見せてはならない姿をあらわにした。来年の総選挙と大統領選挙の連帯のための政策論議を困難にするという弊害も深刻だ。 党次元の深い省察とパク院内代表をはじめとする関連した人々の反省が必要だ。

原文: 訳A.K