原文入力:2011-04-11午後08:05:06(1113字)
李明博大統領の実兄、イ・サンドク ハンナラ党議員が最近 大邱・慶北(TK)地域の記者らと会った席で「イ大統領の血は大邱・慶北」と話したという。東南圏新空港白紙化発表で煮えくり返っているこの地区の民心をなだめる過程で「大統領は大邱・慶北を愛している」として した話だ。真に聞くに堪えず苦々しい発言に間違いない。
大統領の血管には特定地域の血ではなく大韓民国全体の血が流れていなければならないことは常識に属する。さらに亡国的な地域主義の打破を課題として抱いている私たちの政治現実で‘故郷に超然とした大統領’の存在はより一層切実だ。ところがイ議員はこういう問題の重要性は眼中にもないようだ。発言の意図や背景が分からないわけではない。故郷の人々に会った席で‘私達だけの話だが’として軽く投じた話でもある。だが、この頃 より一層深刻化した地域葛藤と対立に油をかける軽薄で浅はかな発言だ。何より大統領の故郷とか愛郷心とかいう話を口にする精神構造からして問題だ。
イ議員の発言の中で、より一層問題になるのは大邱・慶北地域に対する国家予算偏重支援の事実を明らかにした部分だ。イ議員は「2007年、数千億ウォン水準だった国庫支援が、今年は大邱は4兆ウォン近く、慶北は8兆ウォンに迫る」と話したという。イ議員には自慢話かもしれないが、その増額規模が衝撃的だ。昨年末、ハンナラ党の予算案強行採決通過以後‘お兄さん予算の獲得’が世論の集中砲火を受けな大邱・慶北地域に対する偏重支援問題も大きく浮き彫りになったが、これ程までに深刻だとは思わなかった。当時、イ議員側は予算偏重について「過去の政権の時に始まった継続事業」としながら抗弁したが、この日の発言で全て偽りであったことが明らかになった。イ議員が明かした国庫支援の破格的増額問題は今後 徹底的に真相糾明しなければならない懸案でもある。
イ大統領に執権以後、人事と財政などすべての面で大邱・慶北地域の独走現象は非常に深刻だ。政権核心部はもちろん金融界と民間会社までも、この地域出身要人らが総ざらいしている。こういう状況で‘大統領の血’に‘予算破格支援’まで挙論して出たのでは他地域住民たちの心情は如何ばかりか。かと言って、大邱・慶北地域の民心が簡単に和らぐ兆しも見えない。‘お兄さん権力’の前後識別もできない身の振り方が真に見るに耐え難い。
原文: 訳J.S