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[社説] 国際社会が積極的に乗り出し‘リビア殺戮’を阻まなければならない

登録:2011-02-24 11:42
https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/464976.html

原文入力:2011-02-23午後08:31:54(1093字)

リビアで大規模流血事態が広がっている。ムアマル・カダフィ政権はデモ隊に空軍機を動員した空襲まで浴びせているという。政府とデモ隊の間の衝突水準を越え本格的な内戦に広がる可能性まで憂慮されている。

カダフィは「永遠の革命指導者として残る」「退く理由がなく殉教者として死ぬだろう」とし、超強硬な立場を明らかにした状態だ。自身の支持者らに街頭へ出てデモ隊を攻撃することを要求までした。国民に対する宣戦布告をしたわけだ。実際に政府側民兵隊はカダフィのこの国営放送演説に前後して、デモ隊に対する攻撃を強化したという。カダフィの行動は、この間 鉄拳独裁をしたとは言え、42年間にわたり国家を導いた国家指導者としては有り得ないことだ。こういう鳥肌の立つ狂気をそのままに置くならば、おぞましい大量殺戮につながるほかはない。これを阻むために多様な手段を迅速に講じなければならない。

リビアには国民を結集させる野党や市民社会団体が存在しない。軍部さえも反乱を起こすかと思われ、カダフィが弱体に維持してきた。代わりにカダフィの直系民兵隊が強力な武装力を持っているという。リビア社会内部に事態を平和的に解決する力量が色々な面で微弱なわけだ。その上、カダフィ政府が崩壊するにしても、カダフィを支持する部族と反対する部族間の内戦になる可能性が大きいという。

結局、国際社会が積極的に立ち上がり、大量殺戮事態を阻むことが重要だ。カダフィ政権から離脱した国連駐在リビア大使はこれと関連して、リビア上空に飛行禁止区域を設定することを要求した。空軍機を利用したデモ隊虐殺を阻むためだ。かつてイラクがクルド地域を攻撃できないよう、同じ方法を使った前例もある。この他、各国企業らの現地石油開発作業中断、リビアに対する経済制裁などが提案されている。

国連安保理は一昨日、リビア政府を糾弾する言論発表文を議決した。だが、デモに対する暴力的鎮圧の中断などを言葉で要求するだけで、それを強制する実質的な措置には言及しなかった。それでは惨劇を防ぐことは難しい。 実効性のある後続議論が迅速になされることを期待する。わが政府もリビア大量殺戮を阻むための国際活動に最大限に協力しなければならない。現地海外同胞と駐在員の安全対策にも弱点があってはならないことはもちろんだ。

原文: 訳J.S