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[社説] 結局‘朝中東 総合編成’、あまりに図々しくないか

登録:2011-01-01 07:00
https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/456678.html

原文入力:2010-12-31午後05:57:02(1288字)

放送通信委員会が昨日、総合編成チャネル(総編)事業者に<朝鮮日報> <中央日報> <東亜日報>等3ヶ政府側保守新聞と<毎日経済>を選定した。報道専門チャンネルは<連合ニュース>に決まった。大部分が予想された結果だ。新聞市場を掌握し極右・保守偏向の世論を吐き出す3媒体全てに配慮するという政治的意図が露骨に伺える。放送需要などに対する一抹の考慮もなしに政治的利益だけを得ようとする無責任で厚かましい決定だ。

今回の総合編成事業者選定が私たちの社会と言論環境に及ぼす悪影響は深刻だ。まずメディア間の激しい生存競争を触発することにより、放送を荒廃化させるだろう。特に保守新聞らは放送の商業化・保守化の尖兵の役割をすることが明らかだ。新聞市場を事実上独占して保守偏向の世論を拡大再生産してきたこれらが放送でそれとは違う姿を見せるわけがない。地上波放送などにも否定的影響を与えるだろう。放送は媒体数の急激な増加により崖っぷちの生存競争に追い立てられることになり、そうでなくとも深刻な放送の商業化を急速に進展させることになる。広告受注に死活をかける放送が、政府と企業を直間接に意識することもまた容易に予想できる。

4ヶの総合編成を養うための特典も十分予想される。政府は去る一年間に総合編成が位置できるよう特典を集める工夫をしてきた。その結果は、先日発表した放送通信委員会の今年度業務計画に集約されている。放送通信委員会は国内の広告市場規模を人為的に増やすために放送広告禁止品目を減らすなど論難が多い広告促進方案を吐き出した。だが、こういう方案を全て施行しても総合編成が満足する餌にはならない。そこで保守新聞らが黄金チャネル配分などあらゆる追加支援策を執拗に要求することを懸念する声が高かった。新聞と総合編成を広告付録付きで売るなど過熱広告営業で企業の負担もまた増えるだろう。

総合編成らの放送市場かく乱は特に地域放送や群小ケーブル放送チャネルのような媒体に致命的な打撃が予想される。そうでなくとも激しいソウル集中現象がさらに目立つ中で地域密着型放送媒体は立つ場所を完全に失う可能性が高い。特化されたプログラムで維持する小規模ケーブルチャネルの困難も加重されるほかはない。

こういう副作用は総合編成導入議論の初期から指摘されていた。政府はそれにもかかわらず強行した。メディア法強行処理通過、憲法裁判所決定を無視したメディア法再議論拒否など手続き上の違法性さえ意に介さなかった。政府は政府側新聞の放送進出を助けることにより、自身の権力を維持・拡大するという政治的意味合いだけに没頭した。かつての軍事政権時を思わせる形態だ。総合編成推進過程や その結果は、我が国の言論を堕落させる最悪の決定であり重ね重ねイ政権の原罪として残るだろう。

原文: 訳J.S