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[社説] 暴力を激励した大統領、‘突撃隊拒否’議員らは懲らしめるべきか

登録:2010-12-17 11:43
https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/454251.html

原文入力:2010-12-16午後08:54:56(1123字)

重鎮と少壮を網羅したハンナラ党議員20人余りが昨日 記者会見を行い‘物理力による議事進行’、すなわち‘強行採決’に参加しないと宣言した。行政府を牽制しなければならない任務と立法機関として当然に果たさなければならない役割をきちんとできなかったという反省の意も明らかにした。大統領府の‘突撃隊’の役割はもうしないという意だ。去る8日、予算案などの強行処理が誤りであったことを与党議員らが遅まきながら認め反省したわけだ。そんなことには加担しないという確約が言葉で終わらないことを願う。

ハンナラ党内からこういう声が公開的に出てきたことはただ事ではない。何よりハンナラ党としても、これ以上は無視しかねるほどに民心の反発が強かった。今回 強行処理された予算案と法案は予算決算委や常任委で最小限の審議手続きさえ終えられなかった。内容を見ても庶民・福祉予算は容赦なく切り捨てた反面、大統領のお兄さんなど実力者持分は大きく膨らんだ。国民の目には執権勢力の略奪合戦に映らざるを得ない。会期内予算案処理などを強行処理のごり押し名分にするのは難しい状況だ。野党議員らを多数の力で押し出すだけでは足りなくて遠慮なく腕力まで振るったために、暴力国会の責任も全て与党の持分だ。ハンナラ党指導部が引責論を恐れ何日も公式会議さえ開くことができないことと、議員らの間に次回総選挙に対する危機感が充満していたのもこういう国民的嫌悪を悟ったせいだ。

ここまで来れば与党は今までの強圧的国政運営をあきらめることが正しい。与党内で党が大統領府の指示だけに従う挙手機では駄目だという声が公然と出てくるほどなら、一方通行式 党-大統領府 関係がこれ以上は通じ難い。そうであれば李明博大統領が先ず考えを変えなければならない。

だが、李大統領の態度には相変らず失望せざるを得ない。彼は強行処理直後にキム・ソンフェ ハンナラ党議員に激励電話をしたという。キム議員は強行処理事態当時、野党議員を拳で殴り暴力国会の象徴となった人物だ。そのような人を励ましたとなれば国会暴力の肩を持った格好だ。大統領が予算案強行処理を直接指示したのではないかという疑惑も避けにくい。今でも大統領府は何が悪いかという口ぶりだ。国民の視線はもちろん、内部の心配も考えないならばより大きな災いを招くことになる。今からでも国民の前に謝り、誤りを正すのが正しい。

原文: 訳J.S