本文に移動

[社説] 教科部の‘我田引水'式 一斉試験 評価

登録:2010-12-01 09:14
https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/451468.html

原文入力:2010-11-30午後08:54:14(916字)

去る7月に実施された国家水準学業達成度評価(一斉試験)で、基礎学力未達者が減り、生徒たちの学力が全般的に向上したという。教育科学技術部が昨日出した分析によれば、小・中・高統合基礎学力未達者平均比率は2008年の7.2%から2010年は3.7%と、半分以下に減った。また、以前の試験で未達者比率が高かった学力重点学校の成績が他の一般学校より著しく向上したことが分かった。

生徒たちの成績が良くなり、特に基礎学力未達者比率が減ったことは良いことだ。問題はそのような政策目標を達成するために、一斉試験とその成績の公開という良くない話題の多い手段を必ず使わなければならないかという点だ。教科部も認めるように、昨年に続き今年達成された成績向上は成績公開などで学校間・地域間競争を誘発した結果だ。さらには今年からは学校アラートに学校別成績が公開されるために学校間競争ははるかに強化された。学校長らは一斉試験の成績を成果給に連動させるとして教師たちを急き立てた。小学校ですら一斉試験対応夜間学習が生まれ、一斉試験対応授業が一般教科課程に代わった。成績の悪い生徒を学習障害児に分類し、除外する便法も使われた。

教科部の評価にはこういう否定的現象に対する反省は全くなく、反対に公開水準をより一層高めるという話だけが出てくる。学校を一斉試験の成績により序列化することにより、学力競争を一層強化するということだ。こういう極端な学力競争は教育の本領と距離が遠い。そして我が国の初・中等教育の問題は競争の不足ではなく競争の過剰だ。

何度も指摘したように一斉試験ではない標集方式でも学業達成度は十分に測定できる。また、地域的・経済的教育格差を減らすためには、遅れた地域に優秀教師の配置など教育資源を集中投資すれば良い。子供たちの苦痛を加重させ、教育現場をわい曲する一斉試験と結果公開は必ず中断されなければならない。

原文: 訳J.S