原文入力:2010-11-24午前08:24:17(1336字)
韓国、北韓が昨日、西海延坪島一帯で砲撃戦を行った。南北はこの間、北方境界線や休戦ライン一帯で時々銃撃戦を行ったり海上衝突を起こしてきた。だが、今回のように海上でがなく陸地を狙って砲撃を加え、人命被害まで発生したことは前例のないことだ。不安なことこの上ない。何より事態を拡大させないことを南北当局に促す。
南側軍部隊が先に延坪島で海岸砲射撃訓練をしたのだが、昨日の事態は北側の先制砲撃で始まった。北側は自分たちの領海で射撃すれば座視しないと南に電話通知文を送った後、いくらかあとで南に海岸砲射撃を加えた。これに対し南側も北側海岸砲基地に向け対応砲撃をした。北側砲撃で南側将兵2人が亡くなり、10人余りが重軽傷を負い、民間人の負傷者も出た。民家と森が燃えもした。
海上ではなく島に、それも民間人居住地域まで無差別に攻撃し人命被害を出した北側の行為は重大な挑発だ。北側は南側軍事訓練を口実として自衛的対応をしたと主張するかも知れないが、そうだとしても明確に過剰対応だ。停戦協定に外れるのはもちろん、いかなる理由であれ容認しえない。もちろん北側陸上地域に対する南側の対応砲撃で北側も人命被害を被った可能性がある。
今回の事態は南北対話の全面断絶によりもたらされた不安と危機がどれほど深刻なことかを克明に現している。北側が意図的に挑発したのなら今後同じようなことが繰り返されうる。南北関係改善に執着せず武力示威を継続するという意であるためだ。北側が南側の訓練砲撃に対し過剰対応したといっても、現在の南北関係の構造的脆弱性をそのまま示している。小さな誤解が大きな誤解を招き、小さな衝突がいつでも深刻な軍事的対決に広がりうる状況であるわけだ。
西海北方境界線と休戦ライン一帯は火薬庫のようなところだ。したがって南北間局地的衝突の可能性は常にあった。だが、前任政府時期にはたとえ偶発的衝突が発生しても直ちに非常対話チャネルが稼動した。その結果、偶発事態が発生しても拡大する前に状況を管理した事例が幾つもあった。だが、今は高位級間非常疎通チャネルが断絶した状態だ。今回の事態をこれまで以上に深刻に心配する理由がまさにそこにある。
南北当局は冷静と自制を取り戻し、状況が拡大しないように管理することに総力を傾けなければならない。事態が悪化するのは誰の役にも立たない。我が国当局は北側の意図を把握することに主に力を注がなければならない。北側が砲撃をした理由と今後どのようにするということなのかを知ることが状況管理の出発点だ。これを土台に危機管理マニュアルに従い落ち着いて対応していく姿勢が必要だ。もしも南北軍当局者らが意地を張ったり、武勇勝負を行うことがあってはならない。李明博大統領は昨日「きっぱりと対応するものの、状況が悪化しないよう万全を期しなさい」とした。大統領が状況を正確に統制しながら軍が落ち着いて対応するよう導くことを期待する。
原文: 訳J.S