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[寄稿] 国政監査で問い詰めなければならないスポンサー検事事件/チェ・スンホ

登録:2010-10-18 09:55

原文入力:2010-10-17午後09:20:20(1802字)

←チェ・スンホ文化放送PD手帳プロデューサー

検察はなぜスポンサー検事事件の真相を縮小、隠蔽したのか? 今日、国会法制司法委の最高検察庁国政監査で尋ねなければならない質問だ。
事件が起きた時、検察は時効に関係なく真相を明らかにし関連者を処罰し再発を防止すると明らかにした。民間人委員らを含ませ真相究明委員会までスタートさせた。しかし、検察による真相究明の結果は性接待 1件、会食 10回余り、金品提供 2件の認定だ。どのように調査したらこのようになるのだろうか?

検察は時間の経った事件の場合‘関連者追跡が不可能だった’と発表した。しかし‘PD手帳’が検証した結果、検察が‘なくなった’とした接待場所は35年続け堂々と営業していた。インターネットに名前を打てばすぐに現在の位置が出てきた。‘探すことができない’という事業主らも簡単な方法で直ちに捜し出した。検察は‘金品提供が定期的になされた根拠を探せなかった’と言ったがPD手帳は金封筒を直接‘定期的に’作っていた職員に会うことができた。検察は‘性接待は認め難い’と言ったが、PD手帳はモデルたちを連れて検事たちを接待したという当時モデル エージェンシー関係者の証言を聞いた。

検察は接待をしたという情報提供者の証言は難しい条件で検証しながら、接待を受けなかったと言う検事たちの立場は簡単に受け入れた。いくつかのルームサロン事業主らを調査したりはしたが、PD手帳に話したこととは違い、彼らが"性売買はなかった" と言えば、それをそのまま受け入れた。証言をわい曲し、あったことをないことにしたという疑惑まである。情報提供した会社のある職員は‘監察にきた人々を接待するのを見た’と証言したというが、検察はこの人が "見たことない" と述べたと発表した。証言を聞いても無視した疑惑もある。釜山のある若い検事がかかわったセクハラ、性接待事件を聞いてもまともに調査しなかったという。

一方、情報提供者に対する調査は徹底していた。検察は携帯電話録音内容を確保するという用途で押収令状の発行を受け、情報提供者携帯電話に保存された電話番号を確保し、これを土台に情報提供者の周辺人物たちを調査した。さらに情報提供者が通う行きつけの美容室主人までが検察の電話を受けた。それだけでなく検察は2009年、ハン・スンチョル当時 昌原地検次長検事が主宰した会食に同席した情報提供者の知人に対し会社と住居の押収捜索、口座追跡などを強行した。10才の息子の通帳まで調べたという。情報提供者の先輩は極度の恐怖に襲われ、2009年接待当時の性売買を某部長検事ではなく自身がしたと偽りの供述をした。

この事件は情報提供者の告発から始まったものだ。当然、事件の真相究明は情報提供者の協力による証拠と証人などの客観的物証確保に掛かっていた。ところが、検察は情報提供者の老母の友人まで口座追跡をする方式で圧迫し、結局 情報提供者は協力を拒否した。その後、検察は情報提供者の協力拒否が、真相究明が難しかった重要な理由だと発表した。検察が情報提供者を圧迫すればどんな結果になるか分からなかったのだろうか? 情報提供者の協力がなければ真相を糾明しにくい状況で、協力をできなくさせ、探すことのできる証人を探せなかったと言い、見たといった陳述を見なかったに変えたのは、いったい何のためか?

PD手帳は先週‘検査とスポンサー3-埋めてしまった真実’を放送する前、検察に同じ質問をしたことがある。しかし検察はついに答えなかった。放送後、多くの視聴者たちが検察に同じ質問を投げかけたが、今まで一言半句も答えていない。

私は検察が国民を恐れるならば、真相を縮小隠蔽した過程を再調査し、関連者を問責しなければなければならないと考える。もちろん、その可能性は全くない。それで今日の国会法司委員たちは国民の代わりに検察に問わなければならない。なぜ検察はスポンサー検事事件の真相を縮小隠蔽したのかと。

チェ・スンホ文化放送PD手帳プロデューサー

原文: https://www.hani.co.kr/arti/opinion/column/444198.html 訳J.S