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[なぜならば] シン・ジェミン長官候補者の脅迫を記憶する/ノ・ジョンミョン

登録:2010-08-18 14:42
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/435562.html

原文入力:2010-08-17午後10:09:07(1739字)

言論掌握過程の役割に関し
シン・ジェミン氏は検証を受けなければならない
私はYTN関連の部分に関し
聴聞会証言をする用意がある
YTN労組委員長に当選した直後である2008年8月のある日、1人の先輩に会った。向かい合って座った先輩は、携帯電話を差し出し少し電話を受けると了解を求めた。先輩が見せた携帯電話にはシン・ジェミンの三文字が鮮かだった。自身が政権核心人物と通話する間柄であることを立証するために、あえて発信者名を見せたものと理解した。当時、文化体育観光部第2次官だったシン・ジェミン氏の立場は、YTN労組委員長の私に多様な経路を通じて、はなはだしくは現職報道局長を通じても伝えられていた。先輩携帯電話に見えたシン・ジェミンの名前三文字はシン・ジェミン氏がやはり権力のメッセンジャーであることを再三確認させてくれた。

MB政権の言論掌握に対抗する言論人たちは、シン・ジェミン氏を‘言論5賊’と規定する。私はYTN事態を根拠にこの規定に同意する。彼は自ら文化部2次官に政府スポークスマン資格を付与し、公式に公企業が所有したYTN持分の処分方針を明らかにした。YTNの放送事業権再承認に言及し、労組に闘争をやめろと要求した。シン・ジェミン氏の当時の発言は公開されたことだけでも多くの報道機関により脅迫と規定された。そこまでは報道されなかったシン・ジェミン氏の発言、私に直間接的に伝えられた彼の発言は脅迫という規定でも不十分だ。

最も記憶に残っている彼の発言は‘世の中をコウモリのように生きるな’だ。YTN労組に向けてした話だと理解されるが、未だ正確な意味は分からない。ただ不快この上もなく、傲慢この上もない発言だと感じている。したがって印象は強いが特別の意味はない。私が絶対に記憶に残しておこうと思うシン氏の発言はこういうものだ。

‘YTNが生かそうと思うなら犠牲の羊を作れ’、‘強く闘争した労組員らを切れと言う’、‘公営ならば<突発映像>はなくさなければならない’、‘告訴された労組員らには警察が強く捜査するだろう’、‘YTNがなくなっても地上波より負担が少ない’、‘ク・ボンホン社長が退けば、さらにはやく滅びるだろう’、‘YTN株式は全て売る。公企業株式の保有を望むなら権利を認めなさい’、‘国政監査(2008年10月9日)がマジノ線だ。国政監査でイシュー化されれば再承認は不可だ’。

シン・ジェミン氏の発言は単純に言葉での脅迫に終わらなかった。相当部分が現実となった。強く闘争した人々6人が切られた。犠牲の羊となった。<突発映像>が半年以上廃止され、復活した以後にも製作者懲戒と交替で受難を被った。使用側が告訴した組合員らは、不法逮捕と不当な拘束にあった。YTN再承認は実際に保留された。公企業保有株式も一部が売却された。紆余曲折の末、再承認はなされ、株式売却も中断されたが、当時YTNは労使を問わず途方もない恐れに耐えなければならなかった。

このような理由で私はシン・ジェミン氏を政界の実力者と規定することに同意する。しかし、政権の成功のためにはシン氏が政権の実力者として残ってはならないと判断する。そのような彼が文化部長官に内定した。2年半も高位公職を経た人であるのに、出てくる疑惑が侮れない。脱税疑惑、特典分譲疑惑、夫人の偽装就業と土地投機疑惑、母親をおろそかにした疑惑、その上にシン氏が認めた偽装転入はその回数と方式において‘教科書’という評価まで受けている。聴聞会過程を通じて徹底的に検証されなければならない部分だ。これに加え言論掌握過程でシン氏がどんな役割をしたのかも検証を受けなければならない。私は聴聞会でYTN関連の部分だけは証言する用意がある。果たして誰がコウモリのように生きたのか、はっきりさせようと思う。

ノ・ジョンミョン言論労組 民主言論実践委員会委員長

原文: 訳J.S