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李在明大統領は少し引くべきだ【コラム】

登録:2026-09-15 00:29
李在明大統領が11日、大統領府で開催された首席補佐官会議で発言している/聯合ニュース

 韓国では、大統領が成功するのは本当に難しい。大統領制という特異な制度と、大統領制に慣れた有権者の気まぐれのせいだ。有権者は新しい大統領がすべての問題を解決してくれることを期待する。5年単任の大統領が国民のすべての問題を解決することは不可能だ。失望した有権者は、あらゆる問題を解決できる別の人物を探しはじめる。5年周期で繰り返される「ネバーエンディングストーリー」だ。

 大統領になる前に成功経験のある政治家でも、大統領になってからは苦戦する。例外はない。反独裁闘争と改革の化身も、行動する良心かつ準備のできている大統領も、古い政治の清算と人の暮らす世の中を夢見た政治家も、大統領在任中に支持率が急落した。

 ソウル市長として成功した実業家出身者、近代化に成功した元大統領の娘も同様だった。積弊清算と再造山河を叫んだ原則主義者は政権再創出に失敗した。人に忠誠は誓わないという検察主義者は、国を丸ごと滅ぼしかけた。李在明大統領はどうなるのだろうか。

 李在明大統領は先週末の12日にXに、青年進歩党全国大学生委員会準備委員会のパク・テフン委員長の文章を共有しつつ、自身の文章を投稿した。パク・テフン委員長の文章は次のようにはじまる。

 「城南市長の任期末における市民満足度は80%。京畿道知事の任期末の支持率は52.2%。李在明は常に、はじまりよりも終わりの方が高く評価されてきた政治家だ。期待が失望に変わるのではなく、疑いが信頼へと変わるという軌跡を描いてきたということだ。だから李在明に対する期待を捨てるのはまだ早い」

 パク・テフン委員長は「私は心から李在明大統領は成功しなければならないと考える。大統領の任期は短く、その任期の間にすべての改革を成し遂げることはできないだろう。私は、その改革を完遂するのは民主党ではなく進歩陣営であると確信している。李在明は確かに進歩を志向しており、彼の任期が終わった時、世の中は今より一歩前進しているだろう」とも述べている。

 李在明大統領はパク・テフン委員長の文章がいたく気に入ったようだ。「間違った言葉が一つもない」として、「改革の目標と価値を一瞬たりとも放棄したことはない」と述べている。「改革の最大の障害は、改革の名による改革の妨害」だとも述べている。

 李在明大統領の文章からは、改革を「妨げる」人々に対して抱く寂しさ、自身に向けられる非難に対する口惜しさがにじみ出ている。そうだろう。国政の最終責任者としての孤独と苦悩と痛みが余すところなく表れている。

 李在明大統領はまもなく国民とのコミュニケーションに臨む予定だ。6・3選挙以降続いている支持率の低下を食い止め、国政運営の推進力を回復するためだ。しかし、今のような心構えでは逆風を招く恐れがある。

 城南市長と京畿道知事は仕事で評価される立場だ。行政家のリーダーシップが通じる。「しごでき」李在明市長・知事が成功した理由はここにある。制度上、連任も可能だ。任期末の支持率は高くなりうる。

 大統領は異なる。民意で評価される立場だ。政治家のリーダーシップが必要だ。連任もできない。構造的に任期末の支持率は高くなり得ない。李在明大統領が自らの過去の成功方程式ばかりに固執してしまうと危険だ。

 どうすべきか。姿勢を低くすべきだ。歴代の大統領たちは、国民に謝罪し頭を下げることを惜しまなかった。悔しいと思っていても頭を下げた。大統領はそういう存在だ。

 「大統領は、国民の暮らしと国の未来のかかる難しい問題に直面することが多い。国民世論が激しく割れる問題も、先延ばしにできない時はどちらかに決定しなければならない。そのような時は、自分は意思決定権を握る権力者なのだということを実感する。この権力の裏には、国民の誰かに不当で不幸な出来事が起きると、すべてが大統領の過ちであるかのように感じさせてしまうというストレスが横たわっている。雨が降らなくても、雨が降りすぎても、すべて自分の責任のように思われた。9時のニュースを見ていると、どれ一つとして大統領の責任でないものはなかった。大統領はそんな立場だった」

 盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領が残した言葉だ。大統領は野党ではなく、国民を見て政治をしなければならない。大統領は国民に対しては無条件に負けなければならない。国民の気持ちが和らげば、結局は大統領の勝ちになるからだ。今は李在明大統領が一歩引くべき時だ。必要であれば謝罪もし、指名も撤回すべきだ。少々悔しい思いがあったとしても、そうすべきだ。

//ハンギョレ新聞社

ソン・ハニョン|政治部先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

https://www.hani.co.kr/arti/opinion/column/1277719.html韓国語原文入力:2026-09-14 16:32
訳D.K