原文入力:2010-08-03午後07:32:27(1096字)
100日先に迫った主要20ヶ国(G20)ソウル首脳会議対応に政府全体が気ぜわしい。重要な国際行事を成功裏に行えるよう準備するのは当然のことだが、それも程度問題だ。G20会議を口実にした政府の人権じゅうりんはますます激しくなっている。このままでは国家地位を高めるどころか、人権を野蛮的に無視し国民統制に汲々としている国という国際的嘲笑を買いそうだ。
先ず移住労働者・露天商・ホームレスなど社会的弱者が直接の被害者だ。政府は去る5月から通りの環境浄化を行うとして大々的に露天商取り締まりに出た。大規模国際行事の度にそうしてきたように、都心道路から露天商を追い出そうとしていると見られる。露天商たちの生計と生存権は意に介さない態度だ。地下鉄の駅などホームレスらの寝床まで取り締まっている。人を道路清掃の対象とする格好だ。
移住労働者に対する取り締まりは更に深刻だ。去る5月からは警察の外国人犯罪一斉取り締まりが、6月には法務部の未登録移住労働者取り締まりが始まった。名目は違うが、移住労働者を何の根拠もなしに潜在的テロリストとして扱う一種の実績競争だ。昼夜の別なく工場・住宅・路上・地下鉄駅などで無差別取り締まりが続き、外国人労働者の人権は簡単に無視されている。労災患者にまで手錠をかけ拘禁するかと思えば、夜間に奇襲しむやみに暴行するなどの事態も広がっている。人権後進国の恥ずかしい姿に他ならない。
人権じゅうりんはここらで終わりにするしかない。10月から施行される‘G20首脳会議警護安全のための特別法’は集会とデモを大統領室警護処長が勝手に制限し軍兵力まで警察の警護業務に動員することができるようにしている。6月に改定された警察官職務執行法も警察の不審検問権限を大幅に強化した。このまま進めば首脳会議期間、戒厳令をほうふつとさせる程の険悪な雰囲気が予想される。市民の基本権も当たり前に無視されるだろう。
すでにそのような兆しは現れている。警察は首脳会議対応に全警察力を投じる態勢だ。民生治安は後まわしで、行事場所近隣には最初から一般人の出入りを止めるという。検察も集団行動厳罰を公言している。市民のことは眼中にない。すでに世界経済の航海士資格を疑われているG20会議を口実に、国のすべてを警察国家に退行させようとする意図ではないかと疑われる。
原文: 訳J.S