韓国貿易協会は1日、ソウル江南区三成洞(カンナムク・サムソンドン)のトレードタワーで、ユン・ジンシク会長の主宰で『米-イラン事態に関する緊急輸出入物流点検会議』をおこなって物流状況を点検し、対応策を協議したと明らかにした。
イランが封鎖に踏み切ったホルムズ海峡は、アラブ首長国連邦(UAE)、サウジアラビア、イラクなどの主な中東諸国にとって重要な海上輸出入ルートとなっている。同協会は、事態が長期化すると、保険料や燃料費の上昇などによって海上運賃が値上げされる可能性が高いと診断。このところ安定していた中東行きの海上運賃が上昇に転じるということだ。
協会は「過去に同地域で戦争が発生した際にも、保険料が最大で7倍になった」とし、「それは荷主にTEU(1TEUは20フィートコンテナ1台の容量)当たり最低50ドルの割増料金として転嫁された」と語った。
ホルムズ海峡を迂回(うかい)するルートは一応ある。サララやドゥクムなどのオマーン国内の主要港で荷役し、陸路または沿岸の近距離を航行する小型船(フィーダー船)などを利用する方法だ。
しかし、このような迂回路も既存の海上運賃に比べて50~80%の追加コストが発生するとともに、輸送遅延なども避けられないほか、今のような全面戦争への拡大局面では利用そのものができなくなる可能性がある。イランはUAE、サウジアラビア、バーレーンなどの隣接国の米軍基地を標的としたミサイル攻撃もおこなっている。
ただし貿易協会は、ホルムズ海峡で物流に支障が出ても、韓国企業への直接的な輸出ショックは小さいとみている。ホルムズ海峡に隣接する7カ国(UAE、サウジアラビア、イラク、カタール、クウェート、イラン、バーレーン)への昨年の輸出額は136億8000万ドル(約20兆ウォン)で、輸出総額の1.93%に過ぎないからだ。
むしろ懸念されるのはエネルギー価格の急騰だ。貿易協会は「世界の石油の海上取引量の27%(2024年)がホルムズ海峡を通るため、海峡封鎖によって全世界の原油と天然ガスの供給が衝撃を受けると予想される」と診断した。
実際に、ホルムズ海峡を通過する船舶の約60%は原油などの液体貨物を輸送するタンカーだ。また、韓国は原油の70.7%、液化天然ガス(LNG)の20.5%を中東地域から輸入している。
貿易協会は「被害が予想される中小の輸出荷主に対して情報を提供するとともに、物流業界と協力体制を構築し、情報共有を強化する」として、「代替ルート利用時に陸上輸送や通関の費用など追加で発生する輸送料の対策も講じる」と述べた。