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イラン攻撃で国際原油価格100ドルの恐怖…韓国は輸出減少、生産コスト上昇の予想

登録:2026-03-01 19:53 修正:2026-03-02 09:41
1日、原油タンカーがドバイの海上に浮かんでいる様子が捉えられた/AFP通信

 米国とイスラエルによるイランへの攻撃で、国際原油価格の急騰が予想されている。輸出や金融市場に及ぶ悪影響も懸念され、韓国政府と経済界は緊張感を高め、事態の展開に神経を尖らせている。

 ただちに心配されるのは原油価格だ。イラン革命防衛隊が世界の原油輸送量の20%が通過するホルムズ海峡を封鎖したと発表し、ペルシャ湾諸国のエネルギー生産にも支障が生じると言われている。イラン革命防衛隊が完全に封鎖できる能力を持っているかどうかは別として、主要な石油企業が安全上の問題からホルムズ海峡の利用中止を宣言した。ブルームバーグは、世界第2位の液化天然ガス(LNG)生産国であるカタールのホルムズ海峡を利用したガス輸出も事実上停止したと、1日に報じた。10位の産油国で1日310万バレルを生産するイラン自身の生産中止の可能性も考慮しなければならない。

 石油市場は敏感に反応している。週末で主要な先物市場は開かれていない中、あるデリバティブ取引で西テキサス原油(WTI)は27日の終値より12%上昇し、1バレルあたり75.33ドルまで値がつけられた。投資会社バークレイズは、ブレント油が1バレルあたり100ドルまで上昇する可能性があると予測した。

 原油価格は米国とイランの緊張が高まったことにより、今年に入ってすでに約15%上昇している。ロシアのウクライナ侵攻によりバレルあたり120ドルまで上昇した2022年以来、最も深刻な原油価格ショックが予告されている。韓国貿易協会は、原油価格が10%上昇すると、韓国の輸出は数量減少の影響で0.39%減り、企業の生産原価は0.38%(製造業は0.68%)増加すると推定した。

 韓国政府は相次いで対策会議を開き、戦争が原油価格、輸出、金融市場に与える影響を検討した。ク・ユンチョル副首相兼財政経済部長官は、1日に開かれた「関係機関合同緊急状況点検会議」で「中東は韓国のエネルギー依存度が高い地域であるため、ホルムズ海峡不安定化の可能性などに伴う国際エネルギー価格の変動に迅速に対応する必要がある」と述べた。韓国政府はタンカーなどの運航スケジュール調整や迂回航路の確保についても議論した。関係省庁と共に「実体経済点検会議」を開いた産業通商部は、政府と業界が備蓄している原油とガスの在庫が数カ月分あり、「当面の供給危機への対応力は十分」と述べた。しかし、危機が悪化すれば、麗水(ヨス)や巨済(コジェ)など9つの備蓄基地の石油を放出する計画だと述べた。韓国政府は「関係機関合同緊急対応班」も稼働させることにした。

 物流の混乱や中東地域の需要減少が輸出に打撃を与える可能性も浮上している。産業部は、2023年以降主要なコンテナ貨物船社はスエズ運河の代わりにアフリカの喜望峰へと迂回しているため、今回の事態が海上物流に与える影響は限定的だと説明した。しかし、韓国の輸出の約3%を占める中東地域の輸出が打撃を受け、「オイルショック」で世界経済が縮小すれば、全体的な輸出減少につながる可能性も指摘されている。貿易協会は、ホルムズ海峡の封鎖により中東地域の輸出入に迂回路を利用すると、最大で50~80%の追加コストがかかり、輸送が遅延する可能性があると見込んでいる。

 このような中、28日にアラブ首長国連邦のドバイ行き便を帰航させた大韓航空は、ドバイへの運航を5日まで一時停止すると発表した。中東現地で工事などの事業を行う韓国企業の活動も制約される見込みだ。

 連休のため2日まで休場の韓国の金融市場は、事態の展開や外国市場の動向を注視しながら動くと予想される。韓国政府と産業界は、事態が短期間で沈静化するのか、長期化して中東全体が巻き込まれる紛争に発展するのかによって波及効果が左右されるとみている。

イ・ボニョン、パク・チョンオ、パク・スジ、イ・ジュビン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/1247132.html韓国語原文入力:2026-03-01 16:59
訳J.S

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