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【社説】ハン前首相に懲役23年、「親衛クーデターにはさらに厳罰」で断罪した

登録:2026-01-22 06:35 修正:2026-01-22 08:52
ハン・ドクス前首相が21日、ソウル中央地裁で開かれた一審判決公判に出席している/聯合ニュース

 12・3内乱に加担した疑いで在宅起訴されたハン・ドクス前首相が一審で懲役23年を言い渡され、法廷拘束された。内乱特検の求刑(懲役15年)はもちろん、「12・12軍事反乱(粛軍クーデター)」事件の盧泰愚(ノ・テウ)氏よりも重い刑だ。一審は「12・3非常戒厳は上からの内乱、すなわち親衛クーデター」だとし、「選出された権力者の内乱は国民の民主主義に対する信念を根こそぎ揺さぶるもの」という理由を挙げ、さらに厳しく処罰しなければならないと判断した。尹錫悦(ユン・ソクヨル)一味に対する司法的断罪を望む国民が聞きたかった言葉だ。裁判部は内乱勢力を厳しく処罰すべきという市民の要求にきちんと応えた。

 イ・ジングァン裁判長が21日に法廷で明らかにした判決の理由は、憲法講義を彷彿とさせるものだった。イ裁判長は12・3非常戒厳を国憲(憲政秩序)を乱す目的の暴動という判断を示した。尹錫悦らが主張した「啓蒙令」や「警告のための戒厳」などは責任を逃れるための詭弁に過ぎないと一蹴した。特に、大統領が「上からの内乱」を起こしたことは「下からの内乱よりさらに危険だ」と述べた。国民が持っていた民主主義と法治主義に対する信念を裏切るからだ。「国民抵抗権」を掲げてソウル西部地裁暴動を起こし、正当な根拠なしに「不正選挙陰謀論」をまき散らす極右勢力の過激な言動は、全て親衛クーデターの産物だと裁判所は一喝した。また、45年前の軍事反乱当の頃とは比べ物にならないほど韓国の国際的地位が変わった今、内乱事態が与えた衝撃はさらに大きかった。このような意味で、「既存の内乱に関する最高裁の判決は12・3内乱加担者に対する処罰の重さを決める基準とすることはできない」とし、さらに重い刑で裁かなければならないとした。当然であり明快な判断だ。このように当たり前の判決が、今になってようやく出てきたことが残念でならない。

 一審はハン前首相が「国政のナンバー2」として、大統領の憲政秩序破壊行為を引き止める責任を果たせなかったとみた。裁判の結果、ハン前首相はむしろ非常戒厳が成功するかも知れないという虚しい期待を抱き、尹錫悦一味に加わることを選んだことが明らかになった。それによって国民の基本権が侵害され、民主主義が蹂躙される暗い過去に戻るところだった。ハン前首相は反省と謝罪はおろか、自分の犯罪を隠匿し、内乱の真実究明を妨害した。長官や首相など華やかな官僚として生きてきたハン前首相は、韓国社会の歪んだエリートの典型を見せつける。二度とこのような官僚が出てきてはならない。

 イ裁判長が12・3内乱を鎮圧した市民と消極的に加担した軍、警察、そして非常戒厳解除議決に参加した政治家たちに言及したことも目を引く。内乱行為が短時間で終わったのは、決して尹錫悦らが主張する「警告のための戒厳」だったからではないという意味だ。国民は今や、(尹前大統領の内乱首謀容疑裁判を担当する)チ・グィヨン裁判部に注目している。チ・グィヨン裁判部も、憲法と法律に則り内乱を首謀した尹錫悦を厳しく断罪することを望む。

(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/1240987.html韓国語原文入力:2026-01-21 18:49
訳H.J

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