韓国のHD現代重工業は6日、韓国と米国政府の造船業協力プロジェクト「MASGA」(「Make American Shipbuilding Great Again:米国造船業を再び偉大に」)の合意後初めて米国海軍艦艇の維持・補修・整備(MRO)事業を受注したと発表した。
HD現代重工業は、米海軍第7艦隊の4万1千トン級軍需補給艦「アラン・シェパード」の定期整備を担当し、HD現代の尾浦(ミポ)付近の岸壁で作業を行った後、11月に米軍側に引き渡す予定だと明らかにした。今回の受注はHD現代重工業のこの分野初の受注でもある。HD現代は今年初め、米国海軍のMRO事業に進出すると宣言したが、ハンファオーシャンが3隻を受注する間、成果がなかった。
米海軍艦艇のMRO事業は、政府と造船業界が米国現地への投資および米国の造船人材育成と共に強調する分野だ。HD現代重工業のチュ・ウォンホ特殊船事業代表は「今回の受注は政府が韓米造船協力プロジェクトである『MASGA』を提案してから実現した初の受注で、意味が大きい」と語った。HD現代は4月に米国最大の防衛産業造船会社「ハンティントン・インガルス・インダストリーズ」、6月には米国造船グループ会社「エジソン・シュースト・オフショア」と軍艦と商船分野の技術協力と共同建造のためのパートナーシップを結んだ。
一方、韓国が投資、融資、融資保証など1500億ドル(約22兆1200億円)規模の対米造船業協力事業を進めることにした中、韓国貿易保険公社は同日、米国最大の海運会社「インターナショナル・シーウェイズ」が韓国のタンカー6隻を購入する際、3億5千万ドル(約510億円)規模の融資保証を提供すると発表した。貿易保険公社は「インターナショナル・シーウェイズ」には3億ドルの船舶購入資金保証を提供し、船舶を作る韓国の「K造船」には5千万ドルの前受金還付保証で契約に伴う危険を減らすと発表した。