尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領夫人のキム・ゴンヒ女史関連の疑惑を捜査するミン・ジュンギ特別検察官チームは2日、看板上掲式を行い、本格的な捜査に着手した。ミン・ジュンギ特別検察官は「様々な疑問に対してきちんとした答を提示できるよう最善を尽くす」と述べた。
特検チームは2日、ソウル鍾路区(チョンノグ)のKT光化門ビルディング・ウェストで開催した看板上掲式で、「すべての捜査は行き過ぎたり、偏ったりしないように進める」とし、「法が定めた手続きと方式に則って行われるだろう」と述べた。
この日公開された特検チームの看板には、「キム・ゴンヒとミョン・テギュン、コンジン法師に関する国政壟断および違法選挙介入事件などの真相究明のための特別検察官ミン・ジュンギ」という文言が記されている。特検チームは本格的な捜査に先立ち、最重要容疑者であるキム女史を出国禁止にしたという。特検チームはドイツモーターズと三扶土建の株価操作、ミョン・テギュン疑惑、新たに認知した関連犯罪など、計16件の事件を捜査する。捜査対象が膨大なため、3日にも全国の警察が捜査中のキム・ゴンヒ、ミョン・テギュン疑惑のすべての関連資料を引き継ぐ。ホン・ジュンピョ前大邱(テグ)市長の世論調査費の代納疑惑(大邱警察庁)、チョ・ウンヒ議員の公認介入疑惑(ソウル方背警察署)、大宇造船海洋ストライキ介入疑惑(慶尚南道警察庁)などだ。
4人の特検補は、キム女史の関係する主な疑惑を分担して捜査する。キム・ヒョングン特検補はドイツモーターズ、三扶土建、ウリ技術の株価操作疑惑の捜査を、パク・サンジン特検補は「コンジン法師」ことチョン・ソンベ氏のキム女史請託疑惑事件を指揮する。ミョン・テギュン疑惑事件はオ・ジョンヒ特検補が、ソウル-楊平(ヤンピョン)高速道路ルート変更疑惑事件はムン・ホンジュ特検補が担当する。特検チームの捜査は準備期間後90日行われ、2回の延長が可能で、最長150日。