尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領の弁護人であるソク・トンヒョン弁護士が、与党「国民の力」選挙対策委員会の市民社会特別委員会委員長として合流した。12・3内乱事態後に行われる今回の大統領選挙で、尹前大統領と決別しない限り勝利は期待できないという声があがる中、尹前大統領の同期であり弁護人であるソク弁護士を選対委に迎え入れたことについて、党内でも選挙を台無しにするつもりなのかという批判が高まっている。
国民の力は13日、選対委追加人選資料を発表し、ソク弁護士が選対委に合流したと発表した。選対委関係者は、ソク弁護士の合流とについて「さまざまなところから推薦を受けた」とだけ説明した。
ソク弁護士は12・3内乱事態を起こした尹前大統領の弁護人として内乱を擁護してきた。検事出身のソク弁護士は尹前大統領と同じく1979年にソウル大学法学部に入学した「40年来の友人」でもある。尹錫悦政権で民主平和統一諮問会議の事務処長に任命されたが、昨年1月、4月の総選挙に出馬するために辞任した。ところが、国民の力の公認候補選びで排除されたことに反発し、極右政党の「自由統一党」の比例代表候補に出馬したが、落選した。
ソク弁護士の選対委合流のニュースが伝えられると、党内では批判の声があがった。パク・チョンハ議員はこの日、フェイスブックにこれに関する記事をシェアし「この嘘のような話は本当なのか。子どもたちに聞かれたら何と答えれば良いのか」と嘆いた。さらに「(適切な人材スカウトなのかどうかなど)そんなことは聞かず団結しろというのか。ある時は『ノー(NO)』と言う勇気を持つべきだと言ったではないか」と批判した。