大統領候補たちが、11日に死去した日本軍「慰安婦」被害者かつ人権活動家のイ・オクソンさんを追悼するメッセージを相次いで発表している。
共に民主党のイ・ジェミョン候補は12日、SNSに「イ・オクソンさんのご冥福をお祈りします。ハルモニ(おばあさん)の願いを忘れません」と題して投稿した。イ候補は投稿で、日本軍「慰安婦」問題の解決を目指したイさんの人権運動に言及しつつ、「国家暴力の痛みと女性の人権問題を全身をもって明らかにした人々に対し、韓国社会は大きな負債を抱えているが、今も完全な名誉回復を成し遂げられていない」として、「歴史的事実の究明と名誉回復、そして被害者支援のために、よりいっそう努力する」と述べた。
民主労働党のクォン・ヨングク候補もこの日発表した追悼メッセージで、「(イさんの追悼祭が行われる)14日の第1700回水曜デモに参加し、連帯発言を行う予定」だとし、「極右勢力の蠢動(しゅんどう)はそこにもある。被害生存者の方々に対する歪曲と嫌悪表現を阻むため、至急『慰安婦被害者保護法』が制定されるべきだ」と語った。ソウル鍾路区(チョンノグ)の在韓日本大使館前で毎週水曜日に行われる日本軍性奴隷制問題解決のための定期水曜デモは、1992年1月8日の宮沢首相(当時)の訪韓を機に開始され、1700回目の開催を目前にしている。
与党「国民の力」のキム・ムンス候補はこの日、自身のフェイスブックで「帝国主義時代、弱小国の朝鮮は日帝に国を奪われ、民は非常に苦しまなければならなかった。イ・オクソンさんはその中でも最も大きな被害を全身で受けた方」だとし、「イ・オクソンさんのご冥福をお祈りします」と述べた。国民の力中央選挙対策委員会のシン・ドンウク首席報道担当も論評で、「国民の力はハルモニが伝えせようとした真実と人権の叫びを胸に深く刻み、ハルモニたちの名誉と尊厳の回復に努める」と述べた。
イ・オクソンさんの出棺は14日午前10時。遺体は国立望郷の丘に埋葬される予定。