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北朝鮮兵10人あまりが軍事境界線侵犯後に北上…韓国軍が警告射撃

登録:2025-04-09 06:17 修正:2025-04-09 06:58
昨年6月、戦線地域で戦術道路の補強作業中の北朝鮮軍/聯合ニュース

 北朝鮮軍が軍事境界線(MDL)を侵犯した後、韓国軍の警告射撃を受け北上した。

 合同参謀本部(合参)は8日夜、出入記者団に「今日午後5時頃、東部戦線非武装地帯(DMZ)で、北朝鮮軍の兵士10人余りが軍事境界線を侵犯したことを受け、韓国軍が警告放送および警告射撃を実施し、北朝鮮軍が北上した」と公示した。

  北朝鮮軍の一部が軍事境界線を侵犯したのは、昨年6月以降初めて。北朝鮮軍が非武装地帯内で視野確保のための不毛地作業や道路作業中、偶発的に軍事境界線を侵犯することは、これまでも度々あった。昨年6月にも北朝鮮軍は地雷の埋設、警戒能力向上のための不毛地作り、戦術道路の補強などの作業をする過程で、3回にわたり軍事境界線を侵犯し、韓国軍の警告放送と警告射撃を受け直ちに退却した。

 ところが、この日北朝鮮軍が侵犯した地域は江原道高城(コソン)側で、普段北朝鮮軍が軍事境界線付近で道路作業や不毛地作業をしていた場所ではないという。このため、尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領の罷免による混乱した政局の中、ハン・ドクス大統領権限代行首相体制の監視態勢を確認するためではないかとみられている。

 ただし、軍では北朝鮮軍が今後ここで行う作業を念頭に置き、地雷探知などの偵察活動を遂行していたところ、偶発的に軍事境界線を越えてきた可能性が高いとみている。合参は「韓国軍は北朝鮮軍の動向を綿密に監視し、作戦遂行手続きに基づいて必要な措置を取っている」と述べた。

シン・ヒョンチョル記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/1191402.html韓国語原文入力:2025-04-08 21:35
訳H.J

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