12・3内乱時に逮捕しようとしていた共に民主党のイ・ジェミョン代表ら14人を監禁するために、首都防衛司令部のB1バンカー(文書庫)全体を使うことが検討されていた。このような主張が飛び出した。
元陸軍大将の共に民主党のキム・ビョンジュ最高委員は11日の同党の非常最高委員会議で、「(B1バンカーを政治家の拘禁のために)施設の一部だけを用いると思っていたが、最初からB1文書庫(全体の使用を)検討しており、防諜司令部の人員を送って内部の偵察までしたという」とし、「逮捕組は防諜司の捜査官39人からなり、善良な市民と野党の代表を反国家勢力に仕立て上げ、そこに監禁しようとしていた」と述べた。
首防司の「B1バンカー」は韓国軍の戦争指揮施設で、ソウルと京畿道果川(クァチョン)の境界の南泰嶺(ナムテリョン)にある。500人以上が入ることができ、非常時に備えて数カ月分の食糧も備蓄されている。軍事専門家でもある正義党のキム・ジョンデ元議員は「B1バンカーは山の中にあり、入口も2つしかないほど隠匿性の面で完璧な場所」とし、「規模が大きく、調査室などがすべて備わっているので、大勢の収容者が発生する可能性を念頭に置いたもの」だと語った。
12・3内乱に動員された情報司令部所属の北派工作員特殊部隊(HID)には翌日の後方における騒乱任務が課されていたのではないか、という疑惑も提起された。キム・ビョンジュ最高委員はこの日の文化放送(MBC)とのインタビューで、「(HIDの)人員は(非常戒厳宣布の)翌日(4日)に選管に行けという任務を課されていた。単なる逮捕組ではなかったということ」だと述べた。HIDは選管の近くで騒ぎを起こすチームとして運用された可能性があるということだ。