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今年11月20日午前、ソウル汝矣島の国会で情報委員会全体会議が行われた。国家情報院のホン・ジャンウォン第1次長（左）とユン・オジュン第3次長が会議の開始を前に言葉を交わしている=国会写真記者団//ハンギョレ新聞社

　尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領が12・3戒厳宣布後、国家情報院のホン・ジャンウォン第1次長に電話し、「これを機に全員捕らえてしまえ」と指示していたことが確認された。

　共に民主党のキム・ビョンギ議員は、ホン・ジャンウォン第1次長が6日に国会の情報委員長室を訪ねてきて、そのように語ったことを明かした。国軍のヨ・インヒョン防諜司令官がホン第1次長に伝えた逮捕対象者リストも公開された。すでに公開されているウ・ウォンシク国会議長と共に民主党のイ・ジェミョン代表、国民の力のハン・ドンフン代表の他にも、民主党ではパク・チャンデ院内代表、キム・ミンソク最高委員、チョン・チョンネ議員が含まれている。その他にリストアップされているのは、祖国革新党のチョ・グク代表、放送人のキム・オジュン氏、キム・ミョンス元最高裁長官、クォン・スニル元最高裁判事、ろうそく行動のキム・ミヌン代表ら。キム議員によると、ホン第1次長はリストを聞いて「いかれたXだな」と思い、それ以上はメモを取らなかったという。リストアップされた人物はまだいるということだ。

　ホン第1次長は戒厳当日の午後8時20分ごろ、尹大統領から電話がかかって来たものの出られず、8時22分に尹大統領に折り返し電話をすると「1～2時間後に重要な話があるから、電話機をしっかり持って待機していろ」と指示されたという。非常戒厳宣布後の夜10時53分に電話してきた大統領はホン第1次長に、「見ただろ？ 国情院にも対共捜査権を与えるから、まず防諜司令部を手伝って人員と資金を支援しろ」、「これを機に全員捕らえてしまえ。すっかり整理してしまえ」と述べたという。その後、特に情報を得ていなかったホン第1次長がヨ・インヒョン司令官に連絡したところ、司令官は「国会は警察に封鎖させている。検挙支援を要請する」と言って逮捕対象者リストを口頭で伝えてきたという。

　キム議員は「第1次検挙、第2次検挙の対象者を順次検挙する予定であり、防諜司令部にある拘禁施設に拘禁して調査する予定だと言われ、ホン第1次長はこの内容を聞いてとんでもないことだと思ったという」と語った。