盗んだバスで北朝鮮に帰ろうとした30代の脱北者に対し、韓国警察が拘束令状を請求した。
京畿北部警察庁安保捜査第2隊は、国家保安法・軍事基地保護法違反、車両窃盗、無免許運転などの疑いで、30代男性A氏に対して拘束令状を請求したと、2日に発表した。
A氏は1日午前1時頃、京畿道坡州市文山邑(パジュシ・ムンサンウプ)のある車庫に駐車されていたコミュニティバスを盗み、統一大橋を渡って北朝鮮に向かおうとした疑いが持たれている。
当時、A氏は統一大橋の南端から北端に渡ろうとしており、これを阻止する軍部隊の哨兵を無視して走っていたところ、結局北門検問所前のバリケードにぶつかったことが分かった。A氏は犯行当時、麻薬あるいは酒を飲んだ状態ではなかった。
A氏は2011年、第三国を経て一人で脱北し、以後決まった職もなく建設現場の日雇いなどで生計を立ててきた。A氏は警察の取調べで、韓国での生活が厳しく、北朝鮮に残した家族が恋しかったという趣旨の供述をしたという。