イスラエルが発射したミサイルがイラン領内の目標物に打撃を与えたと米国ABC放送などが報道した中、韓国のチェ・サンモク副首相兼企画財政部長官が「韓国経済のファンダメンタルと乖離した過度な外国為替市場変動に対して、即刻・断固として措置していく」と話した。イスラエルの報復攻撃報道後の19日午前、韓国ウォンの価値が一時1ドル=1390ウォン台まで下がり、口先介入に乗り出したものとみられる。
企画財政部によると、チェ副首相は18日(現地時間)、米ワシントンからオンラインで企画財政部の主要幹部らが出席する政府ソウル庁舎での緊急対外経済点検会議を開き、このように述べた。チェ副首相は主要20カ国。地域(G20)財務相会議と国際通貨基金(IMF)・世界銀行(WB)春季会合に出席するため米国を訪問中だ。
チェ副首相は、中東問題と国内外の金融市場および部門別の動向報告を受け、「事態の不確実性が一層高まった状況」だとし「我が国の経済に否定的影響が発生しないよう、いつにも増して高い警戒感を持って汎部処(省庁)的な非常対応体系を強化すること」を指示した。さらに、金融部門の場合、関係機関合同で市場動向をリアルタイムでモニタリングし、必要な場合にはすでに稼動中の94兆ウォン(約10.5兆円)規模の市場安定プログラムを中心に直ちに対応するよう注文した。
外国為替市場に対しては「我が国の経済ファンダメンタルと乖離した過度な市場変動に対しては、即刻・断固として措置していく」と強調した。
企画財政部は現時点まではエネルギー・輸出入・供給網・海運物流部門への直接的な支障はないと明らかにした。 しかし、関係機関の合同非常対応チームを週末にも稼動させ、事態の動向を格別に注視する予定だ。