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イランの民兵組織もイスラエルを脅かす…「シリアからレバノンに移動」

登録:2023-11-04 06:36 修正:2023-11-04 07:03
イスラエル軍がイスラエルとシリアの国境のゴラン高原で、軍事訓練を行っている/ロイター・聯合ニュース

 イスラエル国防軍(IDF)がガザ地区への本格的な侵攻を始めた中、レバノンのヒズボラとイエメンのフーシ派に続き、シリアで活動していたイランの民兵組織が本格的な介入を準備しているという主張が出た。

 2日、イスラエル軍はソーシャルメディアのX(旧ツイッター)に「シリアに駐留していたイランのイマーム・ホセイン民兵組織(militia)がヒズボラを支援するため、レバノン南部に配置された」とし、「同組織はイスラエル軍と対峙し、イスラエルに対するテロ行為に関与することで、レバノン国民の生命を危険にさらしている」と主張した。イスラエル軍は、同組織がここ数週間、イスラエルを対象にしたいくつかの攻撃に加わったとし、領土の北部で(イスラエルの)主権の侵害を狙ういかなる勢力にも強力に対応する準備ができていると述べた。イスラエルメディア「i24ニュース」は、同組織が「シリアを基盤とするイランの代理団体」だとし、「イスラエルとハマスの戦争が勃発した後、イランはこの地域の各代理人にイスラエルに対する攻撃を促している」と報じた。

 これに伴い、イランの支援を受けるいわゆる「抵抗の軸」のうち、レバノンのヒズボラ、イエメンのフーシ派に続き、シリアで活動していたイランの民兵組織まで参戦するのではないかという見通しも示されている。ヒズボラは先月7日のハマスの先制攻撃後、イスラエル北部の国境でイスラエル軍とたびたび交戦を繰り広げており、フーシ派は先月31日、戦争に介入する意向を表明した。

 こうした中、ロシアの傭兵集団「ワグネル」がシリアを通じてヒズボラを支援するという報道が出た。米CNNなどは同日、米国の消息筋の話として、シリアのアサド政権がワグネルの支援を受けて、ヒズボラにロシアのミサイルシステムを送ることで合意したと報道した。同放送は、シリアで活動するワグネルが地対空ミサイル「パーンツィリ」(SA22)システムの納品任務を引き受けたが、これが実際にヒズボラの手に渡ったかどうかはまだ明らかではないと説明した。

 一方、イランのアミール・アブドラヒアン外相は2日、ソーシャルメディアのXへの投稿で、「我々は今夜、ハマスの政治指導者イスマイル・ハニヤ氏と電話会談を行い、パレスチナのガザ地区とヨルダン川西岸地区での最近の動向について話し合い、意見を交換した」と明らかにした。イランのエブラヒム・ライシ大統領は先月29日、「シオニスト政権の犯罪がレッドラインを越えた。これによって皆が行動を起こす可能性がある」と警告した。

キム・ミヒャン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/1114836.html韓国語原文入力:2023-11-04 00:35
訳H.J

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